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花粉管[かふんかん]
花粉管(かふんかん、英:Pollen tube)は、花粉から伸長し、精細胞を胚珠内の雌性配偶体へと運ぶ管である。 == 役割 == 花粉は、同種の花の成熟した柱頭に付着(受粉)した場合に伸長を開始(発芽)する。柱頭組織内に進入した花粉管は胚珠に向けて伸長していくが、この過程で精核の分裂が生じ、花粉管先端部には花粉の細胞核と2個の精細胞(又は精子)が存在することとなる。また、花粉管の伸長に伴い花粉管内に隔壁(カローズ栓)が形成され、精細胞は常に花粉管の先端に位置している。花粉管が胚珠に到達すると花粉管内の2個の精細胞は胚珠内の卵細胞と胚乳細胞とそれぞれ受精(被子植物の重複受精)し、種子の形成が開始される。伸長した花粉管が、誤りなく雌性配偶体へと行きつくために、花粉管の伸長方向を決定するガイダンス機構として、誘引物質をコードするLURE1、2遺伝子が2010年に発見された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「花粉管」の詳細全文を読む
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