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花虫綱(かちゅうこう、Anthozoa)は刺胞動物門の分類群の一つ。イソギンチャクやサンゴを含む、他の刺胞動物と異なり、その発生段階においてクラゲの時期を経ない。その代わりに、精子と卵子を放出してそれらがプラヌラを形成し、基質に付着して成長する。出芽などにより無性生殖で増えるものもある。 刺胞動物門の動物は、刺胞で食物を捕捉する。イソギンチャクは主に魚、サンゴはプランクトンを餌とする。造礁サンゴなどのように藻類や渦鞭毛藻と共生する種もいる。褐虫藻はホストが排出する窒素化合物や二酸化炭素を得、その代わりにホストは褐虫藻の生産物を取り込み、炭酸カルシウムの生産量を増やすことができる〔Contribution to the BUFUS Newsletter, Field excursion to Milne Bay Province - Papua New Guinea, Madl and Yip 2000 〕。 イソギンチャクやある種のサンゴは単独で生活するが、多くのサンゴは遺伝的に同一のポリプからなる群体を作る。そのようなポリプは形態的にはイソギンチャクによく似ているが、遙かに小さい。 == 分類 == 現生分類群の系統は次のようになる。 花虫綱は、八放サンゴ亜綱と六放サンゴ亜綱に分類される。これらは単系統群で、ポリプの構造が8軸または6軸で対称である。かつてはハナギンチャク目も亜綱の1つだと考えられていたが、ハナギンチャク目とツノサンゴ目は、現在では六放サンゴ亜綱に含められている〔 〕。 * 六放サンゴ亜綱 * ハナギンチャク目 * イソギンチャク目 * イシサンゴ目 * ホネナシサンゴ目 * ツノサンゴ目 * * スナギンチャク目 * 八放サンゴ亜綱 * ウミトサカ目 * ウミエラ目 * アオサンゴ目 ウミウチワはウミトサカ目に含まれているが、以前は別の目に分けられていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「花虫綱」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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