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ちびまる子ちゃんの登場人物[ちびまるこちゃんのとうじょうじんぶつ]

ちびまる子ちゃんの登場人物(ちびまるこちゃんのとうじょうじんぶつ)では、さくらももこ原作の漫画および、そのアニメドラマ作品『ちびまる子ちゃん』に登場する人物について記述する。
== さくら家 ==
さくらももこ(まる子)とその家族。2016年現在、実在の祖父母は故人、その他は存命人物。またさくら家の住所は「静岡県清水市1の2の3」とされている〔「うちはびんぼう」(1990年12月16日放送)〕が、そのほかの作品では、「入江町(いりえちょう)」という町で暮らしていることになっている〔。郵便番号は〒424-08〔。また第1期と映画、第2期では家の間取りが若干異なる。5丁目5番地に「さくらまちこ」という人がいるが、関係はない模様〔「一人っきりの日曜日」(1990年11月18日放送)〕。
; さくら ももこ
: - TARAKO / - 森迫永依伊藤綺夏信太真妃、幼稚園時代 - 北村燦來、未来のまる子 - 木村カエラ上野樹里
: 本作の主人公。作者自身がモデル。1965年5月8日土曜日〔(予定より10日早く生まれたらしい〔「まる子が生まれた日」(1999年4月18日放送)〕)の晴れた日の昼に生まれた〔。A型〔単行本6巻の主要人物説明より。〕、牡牛座〔「まる子 プラネタリウムに行く」(1991年5月26日放送)〕。9歳の小学校3年生。愛称は「まる子(まるこ)」「まるちゃん」(初期には「ちびまる」とも〔1巻その1「おっちゃんのまほうカード」、その3「まるちゃんは遠足の準備が好き」〕。また1年のころは「ももこ」と呼ばれていた〔「まるちゃんご機嫌な一日」(1991年1月27日放送)〕)。由来は、ちびだから「ちび」、、そして女の子だから、「子」・「ちゃん」をつけて「ちびまる子ちゃん」になったらしい〔1巻その1「おっちゃんのまほうカード」〕。
: 作中では本名で呼ばれることは少ない。
: ピンクの頬(生まれたときからあった〔)が特徴。好きな食べ物はハンバーグプリン〔、エビフライ〔、シュークリーム〔「まるちゃんブロマイドをなくす」(1990年10月21日放送)〕、とりめし、団子〔「まるちゃんは名探偵」(1991年6月9日放送)〕、カレー〔「冷蔵庫がこわれた」(2013年6月30日放送)〕、冷やし中華チーチキンときゅうりの和え物〔「おかっぱ・かっぱ」(1990年9月2日放送)〕、スパゲッティ〔「牛乳ヒゲ戦争」(1999年4月25日放送)〕、コロッケ〔「春の遠足」(1999年5月2日放送)〕、はちみつ〔などで、嫌いな食べ物は寿司の光物〔11巻「まる子 おすし屋さんに行く」〕と生のトマト(ツナとマヨネーズで和えたものは食べられた)〔「今日の給食なあに?」(2013年2月17日放送)〕(と納豆も嫌いであったが、母の手助けもあり克服することができた〔ドラマ「まる子、納豆を食べよう」(2013年10月1日放送)〕)。宝物はくまのぬいぐるみ。好きなタレントは山口百恵(すみれに「百恵ちゃんに似てる」と言われたから(実は冗談)〔「まる子 百恵ちゃんのコンサートに行く」(1991年6月23日放送)〕)、山本リンダ(「狙いうち」のサビの部分を歌うことが多く、家族と踊ることもある〔ドラマ『まる子、作文に悩む』(2006年10月31日放送)〕)など。また一文字隼人の大ファンでもある〔。好きな色は青。体重は25kg〔「まる子、毛糸のパンツをいやがる」(2012年2月5日放送)〕。ボーイフレンドは友蔵〔「花輪クンに恋人が!」(1992年9月20日放送)〕。お小遣いは毎日30円〔「まるちゃんはまだおとそ気分」(1990年1月7日放送)〕。金魚を38匹すくった記録がある〔「金魚すくいに情熱を」(1992年7月26日放送)〕。腹話術ができる〔「腹話術をやろう」(1997年3月9日放送)〕。バラの香りが嫌い(本人曰く、トイレの匂いがするから)〔「まる子、陰口を言われる」(2009年5月3日放送)〕。今まで泳げなかったが、丸尾たちの協力で泳げるようになった〔「まる子、丸尾くんと水泳特訓をする」(2014年8月31日放送)〕。一人称は「あたし」「あたしゃ」「まる子」。切手を集めている〔「家庭教師がやってきた」(1990年1月14日放送)〕。
: 髪型は基本的におかっぱだが、散髪の時髪を切りすぎたせいで精神的ショックを受けたことや〔「おかっぱ かっぱ」より。原作では中学校の入学式前日のエピソード。〕、床屋のおばさんの見間違いで森昌子風の髪型にされたこともある(まる子は山口百恵の髪型を望んでいた)その時は、たまえからもらったヘアピンでかわいくなった〔『まる子のとんでも大みそか』(2013年12月29日放送)〕。たまに普段よりオシャレ(いわゆる「よそ行きファッション」)をする時は、髪型をすみれにおだんごヘア(髪の毛を左右に分けてそれぞれをまとめる髪型)にしてもらう。自らヘアセットにしたいと言ったこともある〔「まる子、ヘアセットをしてもらいたい」(2014年11月30日放送)〕。服装は、赤い吊りスカートをはき、季節によって春・秋は白い(まれに黄色の、2007年頃が多い)長袖ブラウスを着て、冬はその上に黄色いカーディガン(さきこのお古〔「まるちゃんきょうだいげんかをする」(1990年1月7日放送)〕)を羽織るスタイルが定番。夏は黄色いTシャツ、または顔の絵がプリントされた白いTシャツ(まる子は“顔の服”と呼ぶ)を着ていることが最も多い。また、夏には赤いショートパンツをはいたりもする。
: マイペースで楽天的な性格で怠け者であり、そのうえおバカでお調子者な言動から、いつも怒られてばかりいる。特に初期の頃はぼんやりとしていることが多く、おっちょこちょいなところも多かった。勉強嫌いで授業中はいつもうわの空状態(現在はそれほどでもないが〔「まる子、学校でお腹いたくなる」(2014年9月28日放送)など〕、ノートをとったこともなかった時期がある〔「ノートはきれいに!」(1992年4月19日放送)〕)。テストの点は20点〜40点が多いが、一回だけ100点をとっている(だが、答案は酔ったヒロシによって破られている)〔「まる子 テストで100点をとる」(1996年4月14日放送)〕。忘れ物や寝坊が非常に多くのんきでルーズな節が多々あるが、特に寝坊について筋金入り〔単行本3巻より〕。さきこいわくおやすみ3秒らしいが〔「まるちゃんの“星に願いを”」(1990年11月4日放送)〕、朝起きることが苦手で、毎朝のように「頭が痛い」などと言ってサボろうとするほど。また、夏休みの宿題はギリギリまで手を付けず、毎年最終日になり家族中を巻き込んでいる〔「宿題をためたまる子ちゃん」(1990年8月26日放送)、「夏休み最後の一日」(2014年8月31日放送)など〕(北海道旅行から帰ってきたたまえとたまえ父まで巻き込んだことも〔「夏休みの友だち」(2007年8月26日放送)〕)。宿題をさきこに「一生のお願い」と称し、手伝ってもらおうとすることもある(その回数は17回に上る)〔「憧れの学級閉鎖」(1991年2月24日放送)〕。だが勉強が全く苦手というわけではなく、「まるちゃん通信簿をもらう」(1990年3月18日放送)に登場した通信簿の成績も、国語が5、社会と図画工作が4、算数・理科・音楽・体育が3と比較的高い。
: 面倒臭がりな反面、非常に好奇心旺盛でもある。勉強以外の、自分が興味のあることなら労力を惜しまず没頭する。また、面白そうなことがあると興味本位で首を突っ込み、結果的に巻き込まれてしまうことが多い。お節介ではあるが、相手の気持ちになって一生懸命になる世話焼きでお人よしな性格。年寄りくさい思考や言い回しをよくしていて、周囲を驚かせることがある。
: 幼稚園のプールには一度も入っていない。理由は、その幼稚園のプールにはパンツで入らなければならず、まる子がそれを嫌っていたためである〔「まるちゃんの夏の思い出」(1990年7月15日放送)〕。
: 小学校卒業後は市立中学校に、その後県立女子高校から私立女子短大に進む。
: 一度盲腸になったことがある(手術はせず治した)〔「まるちゃん盲腸になる」(1990年4月22日放送)原作では作者が20歳の頃の実体験が描かれている。〕。
: 大阪万博に行くことができなかった〔「まる子、さぬきに行く」(2015年1月25日放送)〕。
: 将来の夢は漫画家〔「21世紀に向けて」(2001年1月7日放送)〕だが、通訳者になって兼高かおるのように世界をまわることにも憧れている(だが数年後英語のテストで13点をとり後者の夢は破れる)〔。趣味は、絵を描くこと・読書・好き勝手に歌ったり躍ったりすることなど。また、自然や生き物(その中でも特に蛇〔)が大好き。ただし、ゴキブリは嫌い〔「まる子 ゴキブリをこわがる」(1992年8月30日放送)〕。昆虫や動物を飼いたいと常に思っているが、飼ってもすぐに飽きてろくに世話をしなくなるので家族から反対されている。4コマ版では亀を飼っている。前述の通り勉強が苦手で、特に算数や社会などの分野が苦手。何よりもマラソンが嫌いだが、意外にも走るのは速く、マラソン大会での記録は学年女子10番以内に入るという好成績である〔「まるちゃんはマラソンがイヤ」(1990年2月18日放送)〕。
: また、お笑いが大好きで『8時だョ!全員集合』や『欽ドン!』などのテレビ番組を毎週楽しみにしている。お笑い仲間の野口らと共に「お笑い研究会」を作ったことも。
: 「石松そば〔焼津市に本社を置いていた、かし久フーズ(1970年代当時は「かし久」、2006年に自己破産)が製造・販売していた、茹で麺タイプで要冷蔵のカップ日本そば〕」のCM森の石松を演じる女優が発する「うぅ〜ん、いけずぅ〜」というフレーズを気に入って、それを覚えて以後、口癖となっている〔「まるちゃんお化け屋敷に行く」(1990年8月19日放送)〕。
: 作者は単行本13巻で、作者はまる子の顔を「セキセイインコのような口をした、とぼけ顔」と語っている。
: アニメ第1期ではクラスのほとんどの男子からも「まる子」とあだ名で呼ばれていたが、今では「さくら」と呼ばれている。また、当初まる子役はTARAKOではなくアイドルが演じる予定だったという〔。
; さくら ひろし
: 声 - 屋良有作、少年期 - 水谷優子、土橋真弓(代役)/ 演 - 高橋克実三村マサカズ児嶋一哉、若い頃 - 玉木宏
: まる子の父。通称「父ヒロシ」。作者の実父がモデルで、名前もヒロシで同じである(正確には漢字表記で「広」)〔雑誌『富士山』〕。。A型〔、。いわゆる「昭和一桁生まれ」(正式には昭和9年)の40歳。好きな食べ物はカツオ刺身煮魚〔、ラーメン〔「お父さん 北海道へ行く」(1992年5月4日放送)〕、カキ氷のミルク味〔「まる子 かき氷を作る」(1991年7月14日放送)〕。グラタン(本人曰く、ビールに合わないため)〔、甘いものは好きではない〔。好きな歌手は美空ひばり。一人称は「俺」。ジャンケンはいつもパーばかり出すらしい〔「お母さんブルーチップをためる」(1999年5月30日放送)〕。青江三奈のファン〔「商店街の七夕祭り」(1992年7月5日放送)〕。
: 職業は、原作者の実家は八百屋であったが、原作、アニメ共にその描写はない(『ひとりずもう』漫画版では「さくら青果店」の名で店兼自宅が描かれ、すみれが店の手伝いをしている)。性格は、まる子同様のん気でマイペースでおっちょこちょいの面倒臭がり屋であり、まる子も「そういうところが私のお父さんらしい」と言っている。それに関連して、中学生の時の夏休みの日記には最終日まで「昨日と同じ」と書き続けて担任の先生から「つまらない日記である」と一蹴されたこともある〔「年越しまる子ちゃん」(1990年12月30日放送)〕。また、いい加減でデリカシーがなく、特にまる子や友蔵に余計な一言を言ったり小馬鹿にするなど軽口を叩くことが多い(ただし初期の頃は真面目にまる子を叱るシーンがたびたびあった)。自他共に認める上がり症の口下手で照れ屋なため、人前に出ることは苦手。よくまる子と風呂に入り、極楽気分で一緒に歌っている。本人曰く、足が臭い〔『まるちゃん作文を書く』(1991年4月21日放送)〕。
: 大の酒好きで、一時あることから飲まなかったときに家族に変に思われたほど〔「まる子、お父さんを心配する」(2015年5月10日放送)〕。趣味はタバコハイライト〔「ヒロシ、禁煙をする」(1997年4月20日放送)〕)、釣りプロ野球も大好きで、ナイター中継をやっている間はテレビを独占するので他の家族から不満がられている。巨人を熱心に応援しているが、それに大したポリシーは無く、ただなんとなくのファンである。また、地元清水出身の大洋ホエールズ山下大輔も応援している。
: 男3兄弟の次男であり、一郎という兄の他にもう1人兄弟がいる(後述)。戦争中に山の方へ疎開して、山の中の学校に通っていた。
: 釣り仲間・飲み仲間でもある親友の山ちゃん(後述)とは小学1年生からの仲で、2人とものんきだが厚い友情で結ばれている。昔、空襲からの避難時に命がけで助け合いながら将来について語り合ったことがあり、この話を聞いたまる子は、「悔しいけどけっこう感動したよ」「お父さんも山ちゃんも生きててよかったって、お父さんの子供に生まれて、お父さんに会えて、この話を聞けて本当に良かったって思った」と言っている〔「ヒロシの友情」(1997年9月28日放送)〕。
: 放屁することが多く、冬場は布団を暖めるためにの熱を利用して寝ているなど、品のない冗談を飛ばす傾向があるが、若い頃はすみれに対し、今では考えられないほどの気配りを見せていた(当時の心のライバルは石原裕次郎だったらしい〔)。本人曰く、若い時は「モボ(モダンボーイの略)」だった〔。
: 単行本第13巻(アニメは1996年12月22日)「ちびまる子ちゃん100回記念」で自家用車を手に入れるが、1970年代の時代設定にもかかわらず1990年代式の車が登場している〔アニメ版では時代設定に合わせられていた。〕。車種はトヨタ・カローラである。一度、まる子らと横浜までドライブをしたこともあるが、現地に行ってもラーメンを食べることくらいしかできず、それ以降は彼が釣りに行く時程度の利用にとどまっている。
: 水洗便所を毛嫌いし、まる子が「うちも水洗トイレにしようよ」と言った際彼は「あれはクソが水に巻き込まれて苦しみながら流れていくだけじゃないか、お前はこういうのを毎回見たいのかこの変態が」、「東京じゃ便所がない家もたくさんあるんだ、うちは(便所が)あるだけ感謝しろ」と発言している〔1巻「うちはびんぼう」〕。〔アニメ版ではさくら家のトイレは普通の水洗トイレとなっており、このシーンは別のやりとりに差し替えられている。〕。その他、厳寒期にまる子から「ストーブがないから寒い。買おうよ」と言った際彼は「静岡県は暖かいんだぞ、こたつだけで十分だ。見てみろ、夏なんかちゃんと暑いじゃないか」と言って開き直ったり〔、テレビの映りが悪いことを理由にまる子から「屋外アンテナを取り付けてよ」と指摘された際彼は「屋外アンテナを取り付けると受信料をカラー料金で支払わなければならなくなるからダメだ、うちはずっとモノクロ料金で誤魔化しているんだからな」と言っている場面がある〔1巻「うちはびんぼうパートⅡ」〕。
: さきこ(姉、後述)とまる子について、「最初が女の子だったから、次は男がいいなと思っていたが、また女だったからがっかりした」と言っていたが、実際にはまる子が生まれた時も喜んでいた〔。モットーは「毎日が楽しい」〔「まる子ノストラダムスの予言を気にする」(1991年4月28日放送)〕と「金は貸さない借りない」〔「藤木のかした30円」(1998年5月17日放送)〕。
; さくら すみれ
: 声 - 一龍斎貞友 / 演 - 清水ミチコ酒井法子飯島直子、若い頃 - 国仲涼子
: まる子の母。旧姓は「こばやし」〔「女の子・男の子」(1991年11月10日)〕。神奈川県横浜市生まれで、旧静岡市出身。。A型〔、。ヒロシと同い年の40歳で専業主婦〔実際の作者の母は結婚前は看護師(当時の名称では看護婦)であった。〕(昔は働いていたらしい〔「まる子、伝言板に伝言したい」(2004年7月4日放送)〕)。好きな食べ物は饅頭焼きそば〔、天ぷらエノキ〔「まる子、マツタケを欲しがる」(2014年9月28日放送)〕。納豆が嫌い。宝物は娘時代に安く買ったオパールの指輪(現在は高価らしい)〔「おかあさんの宝物」(1990年5月6日放送)〕。好きな歌手は島倉千代子と山口百恵〔。髪型は、パーマをかけている。体重は58kgで、太めな体型を本人も気にしているが、ダイエットは続かない模様。趣味は刺繍で、料理が得意〔ちびまる子ちゃん キャラクター紹介 より〕。腹話術ができる〔「家庭内カルチャー教室」(1991年9月29日放送)〕。また、ボウリングも得意〔「まる子、ボウリングをしたい」(2015年5月17日放送)〕。第1期では黒髪で、第2期では茶髪。
: まる子が勉強をしていなかったりトラブルを起こしたりなどすると、とても厳しく「コラ、まる子っ!!」「おばかっ!!」「バカまる子!!」などと怒鳴るのは定番だが、普段は優しい。極度の心配性かつ貧乏性で、毒舌な一面もある。しっかり者だが、自分に都合の悪いことにはシラを切る悪い癖がある〔ほか、まる子やさきこを諌めるために作った家庭内のルール・規則を自らの都合により破棄しまうこともある〔「長電話を止めよう」〕。人混みが苦手で、まる子に外出に誘われても断ることが多い。
: 一方で、まる子のクラスメイトの問題行動に対しては、何らかの事情があるからだと擁護したり、まる子の怒りを軽く受け流すなど、ことなかれ主義的な対応を取っている〔「男子対女子大戦争」、「まる子 不幸の手紙をもらう」、「永沢君について」〕。
: 本人曰く、若い頃は「モガ(モダンガール)」と呼ばれるほどの美人だったらしい。25歳の頃に1度失恋経験を受けている〔「口笛が聞こえる」(1991年3月10日放送)〕。「口笛が聞こえる」によれば最初はヒロシのことはあまり好きではなかったらしいが(ヒロシのことは友人に紹介されていた)、ある日すみれが犬のフンを踏んでしまい、その時にその靴を拭いてくれたことに惚れて結婚に至ったという。
: 一度、ヒロシが高価な健康器具を買うと言い張るので、ヒロシともめて離婚寸前までいったが、まる子とさきこの泣き落としのおかげでさくら家最大の危機は回避された〔「お父さんとお母さん けんかする」(1990年11月25日放送)〕。
: 何か言われても気にしない性格である〔。
: 普段は常識人であるが、デパートのバーゲンセールには弱くテンションが上がり、人混みが苦手にもかかわらずバーゲンセールに駆けつけたり〔「まる子 バーゲンの広告につられる」(1992年7月12日放送)〕、「えねえちけえ」のカラー受信料を「うちはモノクロです」とごまかしたりする〔。
: まる子にたびたび「ブタ」「まんじゅう」「」と言われている。
: 同級生が経営している刺繍店で働いてほしいと頼まれたことがあるが、子供のことを考えて断っている〔「お母さん、キャリアウーマンになる?」(2012年9月30日放送)〕。
: お金をあまり使わないが、それはまる子とさきこが成人式に着る着物を買うためである〔「お母さんはどうしてケチか」(2014年3月30日放送)〕。
; さくら さきこ
: 声 - 水谷優子 / 演 - 福田麻由子村崎真彩蒔田彩珠
: まる子の姉。11歳または12歳で入江小学校6年2組(アニメ初期は6年1組か〔「ゆううつな参観日」(1990年5月20日放送)〕)。の雪が降る明け方に生まれた〔。A型〔、。好きな食べ物はうなぎ〔、カツ丼ラーメングラタンなど。宝物は友人からもらったネックレス。初期は錦野旦のファンだった〔が、現在は西城秀樹の熱狂的大ファン〔作者のさくらももこも西城秀樹のファンで、『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ「走れ正直者」も歌っている。〕。他にも人気アイドルの「郷ミチル」にチョコを郵送しようとしたりもした〔「悲しきバレンタインデー」(1990年2月25日放送)〕。蛇とカエルが苦手〔「町にへび屋がやって来た」(1992年2月2日放送)、「食用ガエルで大騒ぎ」(1992年6月7日放送)〕。お小遣いは毎月3000円〔「お姉ちゃん ついにまる子にあいそをつかす」(1995年2月26日放送)〕。金魚の2匹取りができる〔。理想の父は宇津井健らしい〔。4年3組だった〔「体操着パニック」(2007年7月1日放送)〕。
: 本人いわく「クールな女」で〔「家族会議をしよう」(2001年3月4日放送)〕、常に我が道を行き、「人生は後悔の繰り返し」という持論を持つ〔。ごく初期は「似たもの姉妹」としてかなりドジな一面やハイテンションな一面を見せていた〔1巻その1「おっちゃんのまほうカード」など〕が、後にまる子と対照的な、冷静かつ知的、しかしながら要領が悪いというキャラクターになっていった。毒舌で、まる子と揉めたときにはトドメの一言でよくまる子をショック状態に陥らせている。姉妹で歳も近いことや、性格が正反対なこともあってまる子とよくケンカをするが、いざという時はまる子を助けようとする妹思いのお姉ちゃん〔「まる子ノラ犬に追いかけられる」(1992年3月8日放送)、「まる子大パニック」(1992年6月21日放送)など〕。ぐうたらなまる子とは違い、母から怒られることはほとんど無く(現在確認できるのは、まる子に男運の意味を教えたこと〔「男子対女子大戦争」(1990年10月7日放送)〕や家が貧乏であるため空き巣などが来ないことを喜んでいる旨をヒロシとしゃべっていたとき〔「誘拐犯に気をつけろ」(1991年10月27日放送)〕など程度)、自分のことはきちんと自分一人でするしっかりとした人物である。その一方、いつか素敵な人が現れると夢見る乙女な一面もある。
: リリヤンなどの手芸やお裁縫が得意で、まる子も高く評価している。読書も好きで、フランツ・カフカの『変身』やチェーホフの「桜の園」なども読んでいる。運動は大の苦手であり運動神経も芳しくなく、特に、体育の成績はいつも1(まる子いわく、自転車に乗れるようになるまで154回転んだという〔「まるちゃん自転車の練習をする」(1990年1月28日放送)〕)。だが体は柔らかい〔。カエルケムシ、トカゲなど虫が大嫌いで目にしただけで気が動転し絶叫する。遠足が大好きで、自作の歌を作って舞い上がっていたことも〔1巻その3「まるちゃんは遠足の準備が好き」〕。アニメでは3歳頃に「鉄腕アトム」のまねをしていたエピソードがある(8ミリフィルムの映像で残っている)。同じクラスに、よし子という親友がいる。
: 家族全員は彼女のことを「お姉ちゃん」と呼び(他にも2回だけまる子に「おねえ」とも呼ばれている〔。原作では幼少期に母・すみれから「さきちゃん」と呼ばれていた〔1巻「あこがれの鼻血」〕)、クラスメートたちは「さくらさん」と名字で呼び、ナレーションも「お姉ちゃん」または「姉」と呼んでいるため、作中で彼女の名前「さきこ」が語られることは少ない(原作、ドラマでは「さっちん」というペンネームで『りぼん』の編集部にハガキを送っていた。アニメではごく稀に親戚の人が「さきちゃん」と呼ぶことがある〔「みやこお姉ちゃんの赤ちゃん」(1992年2月23日放送)など〕)。
: 小学校卒業後は私立女子中学校に進学し、高校時代まではしっかり者のイメージで描かれているが、成人後は、頼りない姉として描かれている。幼少期からとても丈夫だったまる子とは異なり幼少期は比較的病弱で小児喘息を患っていた。一時期は保育士として働いていたがスクーター事故で怪我をしたことから退職した〔集英社『もものかんづめ』「心配をかける姉」より〕。某有名漫画家のマネージャーの経験もある。また、ゲームボーイアドバンスソフト『さくらももこのウキウキカーニバル』の企画原案・シナリオを担当し、妹とコラボした。
; さくら 友蔵(さくら ともぞう)
: 声 - 富山敬(1990年1月7日 - 1995年9月17日)→青野武(1995年9月24日 - 2010年6月20日)→島田敏(2010年6月27日 - )、少年期 - 一龍斎貞友 / 演 - モト冬樹
: まる子・さきこ・あけみ・ひろあきの祖父でヒロシの父。の76歳。O型〔、。好きな食べ物は湯豆腐納豆ウニ〔、おかゆすき焼き〔「お楽しみ給食会」(1991年10月20日放送)〕、七草粥〔「まる子七草がゆが食べたい」(1992年1月5日放送)〕、〔、人形焼き〔「あの人は誰だ?」(2006年11月12日放送)〕、芋の煮っころがし〔「父の日のお父さん」(2007年6月17日放送)〕、ネギ〔など。嫌いな食べ物は干し柿〔「ヒロシの父、それは友蔵」(2004年6月20日放送)〕。宝物はインドの帽子。好きなタレントは山口百恵。ヒロシと同様愛煙家(セブンスター)であるが、喫煙シーンはほとんどない。時折眼鏡をかけていることもある。すみれと同じく腹話術ができる〔「いつものお正月」(1991年1月6日放送)〕。一人称は「わし」。「まる子や」「なんとっ!!」などが口癖。
: まる子の一番の理解者で、どんな時もまる子の味方。昔から穏やかな気質で、大体いつもぼんやりと過ごしている。まる子を溺愛しており、まる子のトンチンカンな行動に協力しては他の家族に怒られたりあきれられたりしている。脳天気なおトボけじいさん(ナレーターからは「じいさん」「友蔵」と呼ばれ、しばしばツッコまれている)で、家族と話している時には変な発言をして空気を止めたりすることが多々ある。まる子に負けず劣らずのうっかり屋でもあり、一度まる子が運動会の応援の旗を作った際に、オリンピックの応援と勘違いして旗に「ガンバレ日本」と書き加えてしまっている〔映画1作目より〕。よくまる子に何かをねだられては、年金を使って買ってあげようとする。まる子にローラースルーゴーゴーを買ってあげたが、その後に寿司をねだられて7万5千円分の年金を使い果たし、結局ローラースルーゴーゴーは返品することになった。
: 俳句好きで、何かあると心の中で俳句(友蔵心の俳句)を詠む(たびたび意味を考えないで詠むこともある〔「さくら家のお月見」(1992年9月27日放送)〕)。しかし、季語が入っていないので、実際には川柳であることが多い(稀に友蔵以外の登場人物(主にまる子)が心の俳句を詠むことがあるが、この場合も季語が入っていないことがほとんど)。他に、水泳木登り浪曲囲碁が得意。まる子と同じく、自然や生き物(特に蛇)が好き。
: アニメでは花輪家の執事・ヒデじいに憧れていて、交流がある〔「うれしいお中元」(1992年6月28日放送)〕。たまえの父がカメラ及び写真に心酔するきっかけとなった張本人であり、彼に会うたびに、記念の大切さについて意味深げに説いている。
: 金魚すくいがうまく(子どものころは「金魚屋泣かせの友蔵ちゃん」と呼ばれていたらしい)、完全に穴の開いた網の針金の部分で金魚をすくうことができる(友蔵は「スーパーウルトラ必殺 70年スペシャル」と呼んでいた)〔。
: 株をしているらしく、神社に「どうか株が上がりますように」とお願いしているシーンがある〔映画1作目、アニメ「蚊がうるさい」(1992年8月16日放送)〕。
: モデルは名も同じ作者の祖父ということになっているが、作者によれば「性格は正反対。意地悪で冷たく、一番嫌っていた」とコメントしている。作者が高校2年の時に老衰で亡くなり、家族たちの誰も涙を流さなかったとのこと(ただし、「うちはびんぼう」などの作者の読み切りでは、それ以降も存命している)。なお、エッセー集『もものかんづめ』で祖父の葬式を書いた一編「メルヘン翁(おきな)」では、姉は祖父の死に顔を見てひっくり返って笑い出したという、作者の姉が相当な祖父嫌いであったことが記されている。そのため作中の好々爺である友蔵はむしろ「自分の理想のおじいちゃん」を描いたものであるとのこと。
; さくら こたけ
: 声 - 佐々木優子 / 演 - 市毛良枝宮崎美子鷲尾真知子
: まる子・さきこ・あけみ・ひろあきの祖母でヒロシの母。4月4日生まれの72歳〔「おばあちゃんの誕生日」(2015年4月5日放送)〕。A型〔、牡羊座。好きな食べ物は、甘納豆追分ようかん赤飯〔。宝物は神社のおまもりとまる子がお嫁に持っていったらと思い作ったまる子のアルバム〔。押阪忍のファン〔「おじいちゃんベルトクイズに出る」(前編)(1991年5月12日放送)〕。
: 普段は優しく穏やかな性格。「まる子や」「おやおや」などが口癖。一家が旅行する時には留守番役。時々ヒロシを叱るときなどは怖い。普段から着物を着こなし、眼鏡をかけている。友蔵よりしっかり者で、興奮して暴走しそうになるとたしなめる役目。よく友蔵とは老人会の集まりに出掛け、まる子にお土産を持って来てくれる。
: 年寄りならではの豊富な人生経験や高等女学校の知識から、よく色々な(ことわざ)や生活の知恵などを教えてくれる。料理も上手で、すみれを手伝うこともある。若い頃は相当な美人だった。実は自転車に乗れる。
: 実際のさくらの祖母は、何でも「薬になる」と言うのが口癖で、火鉢に落として灰まみれになった餅やカビの生えたパンを平気で口にしてしまったという(漫画〔やアニメ〔でも実際に「薬になる」とカビの生えたパンを食べている)。さくら家の中で唯一、テレビを直せる〔。
: なお、作中で彼女の名前が語られることはなかったが、アニメ版の2009年最初の放送分で中野から名前が語られており、作者らの脚本によるドラマ版では、完成記者会見や公式サイト『さくら家の人々』で本名「さくらこたけ」と解説されている。また、中日新聞他掲載の4コマ漫画版では、2007年7月1日付の第1回で、まる子が彼女の名前「こたけ」を読者に紹介している。
:アニメ第一期では他の家族に比べて出番が少なく、影が薄かった(ナレーターからツッコまれたこともある)が、第二期には主役のエピソードも増えていった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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