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若草の頃[わかくさのころ]
『若草の頃』(わかくさのころ、, 「セントルイスで会いましょう」の意)は、1944年のアメリカ映画で、ミュージカル映画である。メトロ・ゴールドウィン・メイヤー製作・配給。 == 概要 == 『ザ・ニューヨーカー』誌に掲載され、後に小説『''5135 Kensington'' 』となったサリー・ベンソンによる短編小説シリーズをアーヴィング・ブレッチャーとフレッド・F・フィンクルホフが映画化。1903年から1904年、セントルイス万国博覧会を控えた古きよき時代のアメリカ、セントルイスを舞台に〔''Variety'' film review; November 1, 1944, page 10.〕〔''Harrison's Reports'' film review; November 4, 1944, page 178.〕、中流家庭のゆったりとした4つの季節の情景を、美しいカラー映像で描写したミュージカル映画。日本では知る人ぞ知る作品だが、アメリカでは公開当時、戦争の暗い世相に疲れた人々の心の琴線に触れて大ヒット。現在でもミュージカル映画の枠を超えた、不朽の名作映画の一つに数えられている。 原題の「''Meet Me in St. Louis'' (セントルイスで会いましょう)」は1904年セントルイス万博のテーマソングであり、その他の楽曲も1903年当時の流行歌が主に使われている。その一方でヒュー・マーティンとラルフ・ブレインによって新たに作られた3つのオリジナル曲は、いずれ劣らぬスタンダードナンバーとなった。「''The boy next door'' 」、「''The Trolley Song'' 」、「''Have Yourself a Merry Little Christmas'' 」。特に「''Have Yourself a Merry Little Christmas'' 」はクリスマスソングの定番として今なお歌い継がれている楽曲である。プロデューサーのアーサー・フリードが、映画使用曲のうち1曲を作曲し演奏もしている。 第17回アカデミー賞では4部門のノミネートし、受賞はなかったが、本作を含めた評価でマーガレット・オブライエンがこの年のAcademy Juvenile Award(子役賞)を受賞している。興行的にも『我が道を往く』に続き1944年および1945年の全米興行成績第2位を記録〔http://www.ldsfilm.com/misc/lds_Top5_boxoffice.html Viewed 2011 Dec 19.〕。MGM社にとっても当時『風と共に去りぬ』に次ぐ高い利益をあげたヒット作となった。AFI's 100 Years of Musicalsの10位でもある。 この作品を期に、暖かい家族を描いてアメリカ人のノスタルジーを刺激する映画がブームとなった。日本にも輸入された代表的なものに20世紀フォックス製作の『ステート・フェア』(1945)がある。メトロ・ゴールドウィン・メイヤーもジュディ・ガーランドを再度主演に起用して『グッド・オールド・サマータイム』(1949/日本ではビデオ公開)という懐古的作品を製作している。また本作の直接的な続編として『ニューヨークで逢いましょう(''Meet Me in New york'')』という作品も予定されていたが、こちらは企画倒れとなった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「若草の頃」の詳細全文を読む
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