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茶碗の中[ちゃわんのなか] 「茶碗の中」(ちゃわんのなか)は『骨董』に収録される日本の怪談。小泉八雲の編纂によるもので、英語による原題は という。 == 概説 == 幽霊や妖怪といった類に含まれると考えられる人物が登場する怪談であるが、本作が怪談として特筆される要素としては未完であるという点が挙げられる。 一般に未完と言えば作者が何らかの形で執筆を続けられなくなった結果として起こるものであるが、「茶碗の中」もそのように文章の途中で突然途切れており、小泉八雲による前置き・後書きも合わせて、この物語の作者が何故にこのような絶筆に到らざるをえなかったのか、結末はどうなったのかを、読者の側に想像させるように促している。 原話は「新著聞集」の中の「茶店の水椀若年の面を現ず」であり〔平井呈一訳『小泉八雲作品集』〕、この小話は八雲の再話より更に短く、また幽霊が出てくる話でもなければ未完でもない。当時の衆道のもつれの一つを語った内容であるが、八雲の手により脚色が加わり、平内やその家臣は人ならざる者となったうえ本来の結末も削られている〔牧野陽子「ラフカディオ・ハーン『茶碗の中』について」二、原話「茶店の水椀若年の面を現ず」〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「茶碗の中」の詳細全文を読む
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