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草履(ぞうり)は、鼻緒を有する日本の伝統的な履物〔意匠分類定義カード(B5) 特許庁〕。明治時代以降に洋靴が普及するまで日本で広く使用された。 現代では、大量生産されたビニール素材の軽装草履や軽装履(「雪駄」と呼ばれることも多い)が普及しており、夏場の履物としてカジュアルな洋装と組み合わせてよく履かれている。 本式の草履は、現代日本においては主に和装時に履く。下駄よりも格式があり、改まった履物とされる。 == 草履の種類 == 草履の種類はいくつかあるが、現代では「革草履」が主流で、男性用・女性用とも革、布、ビニール、などで覆われた小判型の靴底(ソール)に同種の表をつけ、鼻緒を据える。靴底の素材は良質のコルク製であったが、和装の衰退にともない安価なウレタンにとって代わられた。正装で用いられるような高級品は底を重ねて厚みを持たせてあり、「何枚草履」などと呼んだ。地面と接する底裏の部分は硬質のウレタンゴムが貼られる。 畳の材料であるイグサ素材を編んだ古風な「畳表草履」は、歌舞伎などの舞台用か、ごく一部の男性用として見かける程度に過ぎず、現代では廃れてしまった。 男性用で、厚みのない台の裏に牛革やウレタンゴムを張り、鼻緒を据えた四角い草履を雪駄という。 また、草履に似た形状で布や藁を素材とし、後部に足首に固定するための結び紐を付けた履物は草鞋(わらじ)と呼び、古くは労働などの日常作業用の履物として普及した。 最近では、使い古した布地を再利用するため、また室内で鼻緒付の履物を取り入れるためスリッパに代わる存在として、手作りの「布ぞうり」を製作する人が増えている。あくまで室内履きであるが、鼻緒の効用として注目されつつある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「草履」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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