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草本(そうほん)とは、一般に草(くさ)と呼ばれる、植物の生活の型の一つである。 植物分類の指標とはならない(同じ科でも木や草は混在する)。 == 草本の構造 == 草本とは、木本(もくほん)に対応する概念で、木にならない植物を指す。すなわち、樹木のように大きくならず、太く堅い幹を持たない植物である。 より具体的な定義は茎の構造の違いに求められる。樹木は幹の周囲にある分裂組織・形成層で内側に道管を主体とする木部を形成し、これが材を形作る。したがって、草とはそれを行わない植物に該当する。双子葉植物では、茎の内部の周辺域に、内側に道管、外側に師管の配置する維管束が並ぶ。木本ではこの道管と師管の間に形成層が入り、内側に道管を作ってゆくが、草では形成層がないか、またはあまり発達しない。茎は多少堅くなるものもあるが木質化はせず、長さは成長してもあまり太らない。そのような特徴を持つものが草本である。 だが実際には木本と草本の境界はそれほど明確だとは限らない。例えばタケは形成層を持たず、茎の太さも木本のような成長は行わないが、木質化するので木本と考える場合がある。高山植物のツガザクラやイワウメなどは形成層を持ち、茎も木質化するが、ごく背が低く太くなるのも遅いため、草にしか見えないものが多い。これらの植物は場合によって木とも草とも扱われる。 一方、バナナや熱帯に生育するショウガ科の植物には背丈が数メートルを越えるようなものもあるが、これらの茎の構造は明らかに草本である。熱帯雨林ではその高さでも樹木の下生えになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「草本」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Grass 」があります。 スポンサード リンク
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