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荒川大洪水 : ウィキペディア日本語版
明治43年の大水害[めいじ43ねんのだいすいがい]

明治43年の大水害(めいじ43ねんのだいすいがい)は、明治43年(1910年8月東日本の1府15県を襲った大水害である。
== 背景 ==
現在の東京都区部の平地の部分は、元々干潟湿地帯だったものを、徳川家康入府後の埋め立て治水事業によって可住地化したもので、東京江戸)は本質的に水害に対して脆弱であり、また水害対策を目的のひとつとした利根川東遷事業によって利根川の下流域となった旧香取海周辺などのように、その代償として水害に襲われるようになってしまった地域もある。
それまでの治水は中条堤にみられるように氾濫を前提とし要所のみ守るという方式であり、寛保2年(1742年)の江戸洪水を始めとしてしばしば洪水に襲われてきたものの問題視されたことはなかった。しかし、明治維新以降、近代的なインフラ整備が進み、被害額が大きくなるにつれ水害に苦しめられていた地域に対し更なる負担を強い、このような氾濫を前提とした治水は理解を得ることが難しくなっていた〔それまで負担を強いられていた上郷側の主張が、例規慣習にもとづく現状維持の復旧であるのに対し、強化復旧を主張する下郷の住民が県庁に殺到、警官隊の制止を押し切り中条堤増築の示威運動を行うなど大騒動が生じた。…『川の百科事典』 丸善出版、2009年、483頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「明治43年の大水害」の詳細全文を読む



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