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荘枡[しょうます] 荘枡(しょうます)とは、荘園領主が自らの荘園より年貢を徴収する際に用いた枡のこと。「庄納斗」・「庄本斗」とも呼ばれた。 中央政府による度量衡の統制が実質上消滅した中世において、各地で独特な規格の枡が発生した。各地に存在した荘園では領主が年貢徴収に用いた枡が公式な枡とされて利用されてきたが。実際には計量の対象物や個々の荘園の成立事情、更には荘園領主と在地領主、更には荘民との力関係に影響されてその規格・容積は変更され、同一の荘園領主が納める複数の荘園の間でも荘枡が異なる例も珍しくはなかった。 だが、商業の発展した室町期に入ると、荘園ごとに規格の違う荘枡が取引上において支障をきたすことが多くなり、市場で広く用いられていた京枡への収斂する動きが見られるようになり、荘枡はほとんど見られなくなった。 == 参考文献 ==
*宝月圭吾「荘枡」(『国史大辞典 7』(吉川弘文館、1986年) ISBN 978-4-642-00507-4) *稲葉継陽「荘枡」(『日本歴史大事典 2』(小学館、2000年)ISBN 978-4-095-23002-3)
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「荘枡」の詳細全文を読む
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