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華夏 : ウィキペディア日本語版
中華[ちゅうか]

中華(ちゅうか、)
* 中華思想において「世界の中心」を意味する語。「中国」と同義。
 * 「中華」と「中華思想」を区別する例も多いが、本来は「中華」という言葉自体が「思想」を意味する。
 *中華を世界の中心とする解釈は、非中華(非文明=他文明)地域を方角によって南蛮(なんばん)・東夷(とおい・とうい)・北狄(ほくてき)・西戎(せいじゅう)と呼び区別または差別したことにはじまる。
* 中華を主張する地域において、また本来の意味において中華は「文明圏」を意味する。

==──中華──==

*「中華とは、宇宙唯一の文明ということである。(中略)華が文明である限りは野蛮(夷)がなければならない。具体的に──政治的地理的に──言えば、華はまわりを野蛮国でかこまれていてこその華である」(司馬遼太郎『この国のかたち』より)
 * 「中華」とは自分達を華(文明)の中にあるとする選民的な価値観であり、華の外世界を野蛮や未開を意味する「夷狄」「化外」「戎狄」「蛮夷」などの蔑称で呼び、歴史的に区別または否定してきた。したがって中華と非中華の間には対等な外交は成立せず、19世紀のある時期まで朝貢関係としてのみの関係が結ばれた。
 *(したがって本来の意味を客観的に解釈したなら、日本人が中華と呼んで認めることは、華の外にある日本を『夷狄・化外の地』野蛮・未開とすることになる。当然のことながら彼らの名乗る『華人』とは文明人を意味し、中華街も『文明圏内の街』の意であり、中華料理も同様である)
*また中華は漢民族文明として一般的に認識されているが、近年の研究(謝小東(シエ・シャオドン)副教授の遺伝子調査など)によって、漢民族の定義自体が名目上(中国的正統主義による考え)であった可能性も出てきている。
* 言葉としての中華の始まり。
 * 中華の語源は北宋時代に司馬光の書いた『資治通鑑』であるとする説もあるが、『晋書』に桓温が都洛陽に帰国したいと願って曰く「彊胡陵暴,中華蕩覆,狼狽失據。(列傳第六十八/桓温 子熙 濟 歆 禕 偉 孟嘉)」、「所以防夷狄之亂中華,其備豫如此(巻101 載記第一)」、今年國滅,吾必死之,卿等中華之士,復為文身矣(卷一百二十八 載記第二十八/慕容超 慕容鍾 封孚)」という用例が見られ、『北斉書』巻二十一·高乾伝に「于時,鮮卑共軽中華朝士,唯憚服於昂。」 という用例が出ている。
 * (北族出身〔沙陀族系〕とされる北宋人が新興北族勢力である契丹に対し、契丹は夷狄であり、自分達こそが漢族であり支配の正統性がある中華であると主張したことに始まる、という説もある。
*自分達(中華)以外は夷狄(野蛮・未開とする)とする選民的な考え方は、儒教を国教化した]

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Zhonghua 」があります。



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