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ヒシ(菱 ''Trapa japonica'')はミソハギ科(クロンキスト体系ではヒシ科)の一年草の水草。池沼に生え、種子は食される。 == 特徴 == 葉は菱形で水面に放射状に広がり、葉柄はふくらんで内部がスポンジ状の浮きとなる。その点でホテイアオイに似るが、水面から葉を持ち上げることはない。また、完全な浮き草ではなく、長い茎が池の底に続いている。 花は両性花で、花びらは白く、葉のすき間から水面に顔を出して夏に咲く。がく、花弁、雄蕊は各4個で子房は半下位。胚珠は2個あるが一方だけが発育し大きな種子となる。胚乳はなく、子葉の一方だけが大きくなってデンプンを蓄積する。果実は横から見ると菱形で両端に2本のとげ(がくに由来)がある。 菱形とはヒシにちなむ名だが、葉によるのか実によるのか両説ありはっきりしない。 秋に熟した果実は水底に沈んで冬を越し、春になると発芽して根をおろし茎が水面に向かって伸びる。茎からは節ごとに水中根を出し(これは葉が変化したものともいわれる)、水面で葉を叢生する。 平地のため池などに多く、水面を埋め尽くす。日本のほか朝鮮半島、中国、台湾などにも分布する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒシ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Water caltrop 」があります。 スポンサード リンク
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