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落合博満 : ウィキペディア日本語版
落合博満[おちあい ひろみつ]

落合 博満(おちあい ひろみつ、1953年12月9日 - )は、日本の元プロ野球選手内野手。右投右打)、中日ドラゴンズ第29代監督。シーズンオフからは中日ドラゴンズゼネラルマネージャー(GM)。秋田県南秋田郡若美町(現:男鹿市)出身。
選手時代はからにかけてロッテ・オリオンズ、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ(巨人)、日本ハムファイターズに在籍し、日本プロ野球史上唯一となる3度の三冠王を達成。からまで中日の監督として指揮を執り、すべての年でAクラス入りを果たし、4度のリーグ優勝、1度の日本一を達成。
== 経歴 ==

=== プロ入り前 ===
1953年、秋田県南秋田郡若美町(現:男鹿市)にて7人兄弟の末っ子として生まれる。長嶋茂雄に憧れて野球を始め、小学生の頃は雑誌などに載っている長嶋のバッティングフォームをよく真似していた。中学・高校時代は、年間100本もの映画を観賞するほどの映画少年で、特に『マイ・フェア・レディ』は7回見に行き、劇中歌の歌詞(英語)を覚えたほどだった。若美町の後輩(一学年下)には船木千代美がいる(後にTDKの監督として都市対抗野球で東北勢の初の優勝を果たす)。
秋田県立秋田工業高等学校建築科に進学〔二宮清純『プロ野球「衝撃の昭和史」』、文藝春秋、2012年、ISBN 9784166608812〕。体罰をも良しとする体育会系の風習が嫌いで、甲子園常連校ではなく無名の秋田工業を選択した。ところが予想に反して先輩による理不尽なしごきがあり、それに耐えかねて野球部を退部。野球部に在籍していた時期も、野球をしている時間よりも映画館にいる時間の方が長かった。しかし、投打共に落合ほどの実力を持った選手がいなかったため、試合が近づくと部員たちに説得され、復帰した。落合はほとんど練習をせずに、4番打者として試合に出場していた。高校時代は退部と復帰を通算7回繰り返している。野球の名門校ではないため野球選手のOBが少ないが、高校の後輩の川邉忠義とはそれぞれFA制度による移籍の影響で、巨人・日本ハムでチームメートになっている。
東洋大学に進学〔。しかし、先輩がタバコを手にしたら後輩がそれに素早く火をつける、などといった体育会系の慣習に納得できず、故障もしたことで、わずか半年で野球部を退部して大学も中退。秋田に帰った。その後、ボウリング場でのアルバイトをきっかけにボウリングに目覚め、プロボウラーを志すようになる。ところがプロテスト受験の際にスピード違反で捕まり、反則金を支払ったことで受験料が払えず受験できなくなってしまい、これも挫折した。
、才能を惜しんだ高校時代の恩師の勧めもあって東京芝浦電気府中工場臨時工として入社〔。同工場の社会人野球チーム・東芝府中に加わった。ここでの在籍5年間の公式戦で約70本塁打を放つなど頭角を現す。には中心打者として、東芝府中を創部23年目で初の都市対抗出場に導く。1回戦でデュプロを降し初勝利をあげるが、愛媛相互銀行に完封を喫し敗退〔「都市対抗野球大会60年史」日本野球連盟 毎日新聞社 1990年〕。翌年以降も、都市対抗に日本通運電電東京の補強選手として3年連続出場。には、木田勇森繁和らとともに第25回アマチュア野球世界選手権日本代表に選出された〔。この頃の落合は、日中トランジスタラジオの基板を組み立て、夕方から野球の練習をする、という生活を送っていた〔テリー伊藤『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』p142(2010年、角川書店)〕。
1978年のドラフト会議パシフィック・リーグのロッテに3位指名されて入団。同年の誕生日で既に25歳という、当時としては非常に遅いプロ入りとなった(通算2000本安打達成者の中で最も遅いプロ入り)。落合をスカウトした城之内邦雄によると、指名理由は「変化球に強く、投手が苦手とするタイプの打者」という一点のみだった(城之内は投手としての視点から、落合の資質を見抜いていた〔岡邦行『プロ野球 これがドラフトだ!』、1989年11月30日、三一書房、ISBN 4380892492〕)。なお、巨人は落合をドラフト2位で指名する予定であったが、江川事件によりドラフト会議自体をボイコットしたため、指名は実現しなかった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「落合博満」の詳細全文を読む



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