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葛見神社の大クス : ウィキペディア日本語版
葛見神社の大クス[かずらけんしんしゃのだいくす]

葛見神社の大クス〔「クス」は日本政府の表記に従う〕(くずみじんじゃのおおクス)は静岡県伊東市馬場町にあるクス巨樹で、国指定の天然記念物
伊豆半島は温暖でクスの成長に適しているとされ、クスの巨樹が多く残り、その中の1本がこれである。大クスは市役所の300mほど南西にある葛見神社の境内にその巨体を置き、この神社は伊豆の北東部が「葛見」と呼ばれていた平安時代に、庄の初代地頭であった工藤祐高(伊東家の祖、伊東家次)が、京都の伏見稲荷を勧請合祀し、社殿を造営したことに始まるもので、大クスはその脇で伊東家の厚い保護と崇敬を受けて成長しながら今に至るものである〔出典 : 現地解説版〕。
この大クスは樹齢千数百年ともいわれ〔、幹周は15mほどにも達し〔地上から1.3mの位置を図った数値、詳しくは巨樹を参照。解説版には20mと書かれているが、環境省の調査や専門家の測定値を選択した。
出典 : 文化庁 国指定文化財等データベース「葛見神社の大クス」
出典 : 高橋弘 日本の巨樹・巨木「葛見神社の大クス」 〕、幹の中は大きな空洞となっている。このため、幹が折れぬように金属製のベルトで締められており、また、大枝も柱で固定を試みてはいるが、現在は台から浮いてしまい、その効果は期待できそうにない状態にある。
1996年(平成8年)9月22日には、房総半島沖を通過した台風17号の影響で枝2本を破損し、そのうちの1本は大枝の1つで、直径50cm、長さが12mほどあり、高さ約10mの部分で折れ、地上に落下した〔出典 : 静岡新聞 平成8年9月26日 朝刊〕。
なお、大クスの周りには歩道があり、周回しながら眺めることもできる。また、大クスの右手前には、伊東市に晩年住んでいた元首相、若槻禮次郎が寄進したこの巨樹を讃える石碑が置かれている〔。1933年(昭和8年)2月28日に国指定の天然記念物とされた〔。
== 脚注 ==

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