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葛飾北明[かつしか ほくめい] 葛飾 北明(かつしか ほくめい、生没年不詳)とは、江戸時代後期の浮世絵師。 == 来歴 == 葛飾北斎の門人。姓は井上、名は政女。葛飾を画姓とし、九々蜃、画狂人と号す。江戸の人。北斎に絵を学び、文化(1804年 - 1818年)・文政(1818年 - 1830年)頃、主に読本の挿絵や肉筆美人画を描いた。作品としては「行灯美人図」、『北明漫画』などが挙げられる。北斎筆の「鯉図」(埼玉県立博物館所蔵)に、北斎自筆によって「年来持伝候亀毛蛇足之印御譲り申上候 御出精可致候以上 文化十癸酉年四月廿五日」とある。亀毛蛇足の印を譲渡した人物の名は明記されていないが、文政7年(1824年)刊行の『月桂新話』の奥付に「文政七年稔申正月発行 東都葛飾北明」と署して亀毛蛇足印が捺されており、また出品作品の「立美人図」にも「亀毛蛇足」の印が捺されていることから、その人物が北明であり、北斎が北明の画道精進を期待していたことがわかる。 文政13年(1830年)刊行の『北明子画品』には井上北明政女筆とあるため、女性画家であることが確定される。「河岸美人納涼図」の女性の面長の顔、長身のすらりとした身体は、北斎の宗理風美人を参考にしたのであろうが、随分と北明風になっている。着物が鋭角的な線で描かれ、帯が垂直に垂れているのが特徴である。それに比べると、「立美人図」の娘は素足で、両手を袖の中に入れながら前で手を広げる仕草をしており、普通のプロポーションに戻ったといえる容貌である。なお春旭斎北明の落款がある作品があるが、これは別人と見られている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「葛飾北明」の詳細全文を読む
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