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蒼茫の大地、滅ぶ : ウィキペディア日本語版
蒼茫の大地、滅ぶ[そうぼうのだいち]

蒼茫の大地、滅ぶ』(そうぼうのだいち、ほろぶ)は、西村寿行が著した長編パニック・サスペンス小説である。田辺節雄により漫画化もされている。
== 概要 ==
講談社の雑誌『小説現代1977年9月号から1978年7月号まで連載され、1978年9月に単行本として刊行された。
中国大陸で大量発生した飛蝗(トノサマバッタ)が日本海を渡り、東北地方に襲いかかって農作物を食い尽くす。直接被害を受けた東北地方のみならず、日本全体に飢餓の危険が迫る。この未曾有の自然災害にあっても日本政府は、人々が飢え故郷を捨てるに至った東北地方を最優先に救済することはない。ついに東北6県は「奥州国」として日本国からの独立を図る。本作は架空の蝗害を題材にしつつ、発刊当時の日本の地方自治政策が抱える問題点をあぶり出し、中央集権の施策を批判する内容となっている。
なお、作中に登場する市町村名や国名等は発刊当時のものとなっている。
長らく絶版状態だったが、2013年に仙台市の出版社荒蝦夷から復刻された〔西村寿行 『蒼茫の大地、滅ぶ』 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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