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トマト
トマト(学名:''Solanum lycopersicum'')は、南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)原産のナス科ナス属の植物。また、その果実のこと。多年生植物で、果実は食用として利用される。緑黄色野菜の一種である。日本語では唐柿〔「トマト」 (武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園): 2014年10月24日閲覧)〕(とうし)、赤茄子(あかなす)〔「赤茄子」 (Goo辞書「デジタル大辞泉」): 2014年10月24日閲覧)〕、蕃茄(ばんか)〔「蕃茄」 (Goo辞書「デジタル大辞泉」): 2014年10月24日閲覧)〕、小金瓜(こがねうり)、珊瑚樹茄子(さんごじゅなす)〔「珊瑚樹茄子」 (Goo辞書「デジタル大辞泉」): 2014年10月24日閲覧)〕などの異称もある。 == 種としてのトマト == トマトは長らく独自の属(トマト属 ''Lycopersicon'')に分類されてきたが、1990年代ごろからの様々な系統解析の結果、最近の分類ではナス属 (''Solanum'') に戻すようになってきている。元々リンネはトマトをナス属に含めて''lycopersicum''(ギリシャ語''lycos'' '狼' + ''persicos'' '桃')という種小名を与えたが、1768年にフィリップミラーがトマト属を設立して付けた''Lycopersicon esculentum''が学名として広く用いられてきた。この学名は国際藻類・菌類・植物命名規約上不適切な(種小名を変えずに''Lycopersicon lycopersicum''とすべき)ものであったが、広く普及していたため保存名とされてきた。しかし系統解析によりトマト属に分類されてきた植物がナス属の内部に含まれることが明らかとなったため、ナス属を分割するか、トマト属を解消してナス属に戻すかの処置が必要になった。したがってリンネのやり方に戻して、学名も''Solanum lycopersicum''とするようになっている。 植物学において、近年トマトはナス科のモデル植物として注目されている。Micro Tom は矮性で実験室でも育成が可能な系統として利用されている。また、国際的なゲノムプロジェクトも行われ、ゲノム(約3万5千個の遺伝子の位置・構造、7億8千万の塩基配列)を解読した〔トマトのゲノム解読に成功 千葉のDNA研究所など (47NEWS2012年7月1日閲覧)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トマト」の詳細全文を読む
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