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薬品資源学 : ウィキペディア日本語版
生薬学[しょうやくがく]

生薬学(しょうやくがく、)とは、生薬の生産や鑑定方法、品質評価、有効成分薬理作用などを取り扱う薬学の分野。
日本では、天然資源から新しい化学構造を持つ医薬品を開発する天然物化学を中心に研究されてきたため、薬用資源学(やくようしげんがく)、薬品資源学(やくひんしげんがく)と称されることもある。
== 概要 ==
生薬は漢方薬健康食品原料として広く使用されているが、それら天然由来であるため品質が安定せず、本来の生薬学の目的は、それら品質管理方法の開発であった。そのため、古くは生薬の顕微鏡観察による検定方法、近年では含有化学成分による検定方法、ごく最近は遺伝子による検定方法が開発されてきている。それらの技術は、近年の漢方薬の普及や、健康食品ブームに大いに貢献している。
いっぽう、その過程で含有化学成分の分析方法の発展から、生薬中に含まれる未知の薬効成分を新しい医薬品として開発するという天然物化学が生薬学から発展し、日本だけでなくアメリカ薬学部における生薬学研究の主流を占めるようになった。実際、世界で使用される医薬品の多くは、そのような天然物またはその誘導体であり、今後も新しい医薬品が天然物から開発されることが期待される。
日本における生薬学は、漢方薬や健康食品の原料として使用される天然由来の動植物を研究対象に扱うことが多いが、アメリカにおける生薬学の対象は、天然物由来の医薬品すべてであり、多くの微生物由来の抗生物質や、インスリンインターフェロンなどの遺伝子組換え医薬品も生薬学の範囲である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「生薬学」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pharmacognosy 」があります。



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