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くす玉[くすだま]
くす玉(薬玉、久寿玉、くすだま)は、原義では香料や薬草を錦の袋に詰めて、その袋に造花などで飾り付けし、五色の糸でたらしたものをいう〔 「年中行事事典」p270 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版〕。現在ではイベント用の装飾、特に割り玉を指す。また、紙で作られた同形の花を球体に貼り合せた立体の折り紙を指すこともある。 中国ではこれを魔除けに使用する道具として端午の節句などに使用されていた。日本でも端午の節句に魔よけなどのために身に着けて用いたとされる大きな糸巻「百索縷軸」が正倉院に所蔵されている〔つがわみお 著 『誰でもかんたんにできる くす玉ユニット折り紙』p.4、日本文芸社、2013年〕。このような百索(長命縷または続命縷ともいう)が後世になってショウブやヨモギなどを飾った華やかなものに変化しそれが薬玉となった〔。日本でくす玉が使われる事例としては、毎年7月(仙台など旧暦の7月に当たる8月に行われる地域もある)の七夕の飾りつけや祝い事に使用される割り玉ともいわれるものが挙げられる。七夕のくす玉飾りは前述した中国の方式と同じような形で、造花で飾ったくす玉の下に紙テープ(短冊)を垂れ下げたもので、吹流しともいわれる。 == 割り玉 == 割り玉といわれる祝い事に使われるくす玉は、球形になっているものを半分に割って、その中に紙テープを貼ったり、紙吹雪、風船などを敷き詰める。割れたときくす玉の紙テープは垂れ下がる状態となる。また真ん中に垂れ幕(そのお祝い事に関連するメッセージが添えられる)を一緒に添える場合もある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「くす玉」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kusudama 」があります。
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