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薬研[やげん]
薬研(やげん)は、漢方薬などをつくるとき薬効を持つ薬種(草・根・木あるいは動・鉱物質)を細粉にひくのに用いる器具〔薬研 横須賀市教育研究所〕〔薬研 関ケ原町歴史民俗資料館〕〔岩井広實監修、工藤員功編 『絵引 民具の事典』 p.333 2008年〕。「くすりおろし」ともいう〔。石製のほか、鉄製、木製、陶製がある〔。かつては石製のものが多かったが、今日では金属製のものが多い。 == 概要 == 中央に窪みのある船形の器具の窪んだ箇所に、薬種(薬効のある草、根、木、乾燥させた動物質のもの等)を入れ、中央に握り手の部分となる軸を通した円盤状の車輪(薬研車という〔)を前後に往復させることによって、薬材を押し砕いて細粉にする〔。 唐辛子の調製などにも利用された〔。また、花火の焔硝を作るのにも用いられた〔〔。 なお、小舟部分の断面はV字形となっているところから、城の防御施設において、断面U字形の空堀を「箱堀」などというのに対し、断面V字形の堀を「薬研堀」と称した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「薬研」の詳細全文を読む
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