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藤丸 : ウィキペディア日本語版
藤丸[ふじまる]

株式会社藤丸(ふじまる)は、北海道帯広市にある日本の百貨店である。
全日本デパートメントストアーズ開発機構の加盟店。
地元十勝地区では「藤丸さん」と呼ばれて親しまれている〔。
== 概要・歴史 ==

富山県の養蚕農家出身の初代・藤本長蔵(1873年(明治6年)-1945年(昭和20年))が1897年(明治30年)に呉服太物類(反物)やニシン行商で下帯広村(現帯広市)を訪れ、船の転覆で全財産を失ったものの、その活況ぶりに注目して移住を決意し、同年11月に下帯広村(現帯広市)大通六の借家に呉服太物類(反物)を扱う店を開いたのが始まりである〔。
翌年1901年(明治34年)には木造平屋建ての自前の店舗を開いたが〔、1902年(明治35年)に知人に貸した1000円が貸倒れになって仕入れ資金にもことを欠くようになったため、再び故郷の富山で資金を集め、1900年明治33年)8月北越呉服を設立し、11月には店員を雇って営業を再開させた〔。
東京や大阪から古着や古毛布などを仕入れて販売し〔、1915年(大正4年)には故郷の富山から瓦を取り寄せて大通五の店を〔土蔵造り2階建て〔の道内有数の規模に改築できるまで成功した〔。
1919年大正8年)2月に当時の繁華街から外れた裁判所跡地だった現店舗の土地(西2条南8丁目)を高額で購入して周囲を驚かせ〔、1930年(昭和5年)にはその土地に十勝初のエレベーターを備えた〔木造一部鉄筋コンクリート四階建て約2,640m²の店舗を建設して百貨店を開業し〔、人口わずか2.8万人の帯広町で昭和初期の不況のさなかという悪条件にもかかわらず呉服店から百貨店経営に切替えて軌道に乗せることに成功した〔。
この初代店舗は1階雑貨と食料品の売り場に手荷物預かり所とトイレ、2階には呉服類の売り場と休憩所、3階には洋服と和洋小間物類の売り場と大食堂、4階には貴金属・家具類売り場と理髪美容室のほかに大ホールという店舗構成であった〔“道内百貨店の危機!藤丸デパートを応援しよう”. 帯広商店街かわら版「いらっしゃい」第99号 (帯広市商店街振興組合連合会). (2009年2月25日)〕。
第2次世界大戦の終戦後の食糧難の時代には日用品交換所を開設して衣料品と貴重な砂糖などを交換する人たちでにぎわった〔伊藤昭廣(2000年11月23日). “十勝20世紀 第6部×生活編(7)「食文化」”. 十勝毎日新聞 (十勝毎日新聞社)〕。
初代・藤本長蔵の死を受けて、二代目・藤本長蔵(1897年(明治30年)-1990年(平成2年))を襲名した孫信は1949年(昭和24年)に社長に就任〔すると、翌年1950年(昭和25年)に現在の社名である株式会社藤丸に改称し〔、1961年(昭和36年)に西2条南9丁目に新館を建設して移転させて拡張し〔、1965年(昭和40年)には売場面積5,126m²で売上高13.8億円を上げて人口の多い小樽の丸井今井や大国屋、旭川の丸勝松村などを上回るほどまでに成長させた。
3代目の社長となった藤本善雄(1924年(大正13年)-1987年(昭和62年))は百貨店を創業した跡地を中心とする市街地再開発事業に参画して〔1982年(昭和57年)に「ふじまるビル」を作って現在の店舗を完成させて規模拡大を図り〔、4代目社長の藤本長章が引継いだ後の1997年(平成9年)には年商143.83億円を上げるまでに成長させたが、バブル崩壊後の不況や郊外型の大型店などとの競合に伴う中心市街地の空洞化で年々売上は減少し、2000年(平成12年)には年商121.38億円〔、2009年(平成21年)には年商約79億円〔、2010年(平成22年)には年商約77億円と落ち込んでピークから半減してしまっているが、3年間の再生計画を実行中の2007年(平成19年)と2008年(平成20年)には連続して黒字を計上するなど経営努力を重ねている。
店舗周辺の商店街と連携して夏に歩行者天国を開いたり、十勝ブランド商品の発掘を行うなど従来からの十勝地方での地域密着の営業戦略〔に加え、オホーツク物産展の開催など道東一円の物産の紹介を目指している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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