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藪入り[やぶいり]
藪入り(やぶいり)、薮入りとは、かつて商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など奉公人が実家へと帰ることのできた休日。1月16日と7月16日がその日に当たっていた。7月のものは「後(のち)の藪入り」とも言う。 == 由来 == 藪入りの習慣が都市の商家を中心に広まったのは江戸時代である。本来は奉公人ではなく、嫁取り婚において嫁が実家へと帰る日だったとされるが、都市化の進展に伴い商家の習慣へと転じた〔「国民百科事典7」平凡社 p292-293 1962年6月15日初版発行〕 。関西地方や鹿児島地方ではオヤゲンゾ(親見参)などと呼ぶところもある〔〔「日本民俗大辞典 下」p737 吉川弘文館 2000年3月10日1版発行〕 。六のつく日に行われることから、関西では六入りとの呼び名もある〔。 藪入りの日がこの二日となったのは、1月15日(小正月)と7月15日(盆)がそれぞれ重要な祭日であり、嫁入り先・奉公先での行事を済ませた上で実家でも行事に参加できるようにという意図だったとされる〔。そのうちに、地獄で閻魔大王が亡者を責めさいなむことをやめる賽日であるとされるようになり、各地の閻魔堂や十王堂で開帳が行われ、縁日がたつようになった〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藪入り」の詳細全文を読む
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