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虎井 まさ衛(とらい まさえ、1963年 - )は、東京都生まれの作家である。法政大学文学部日本文学科卒業。 == 来歴 == 戸籍上は女性として生まれたが、幼い頃から「自分は男性である」との性自認を持っていた。小学校4年生の時、カルーセル麻紀が性別適合手術を受けたとのニュースを知り、自分もいつか必ず性別適合手術を受けようと決心し、手術費用の貯金を始めた。法政大学在学中は、三島由紀夫の研究を行う傍ら、手術を目指してアルバイトに明け暮れる毎日を送る。大学在学中に執筆した性同一性障害者を主人公にした小説は、『早稲田文学』に掲載された。大学卒業後、単身渡米し性同一性障害の診断を受け、以後、数回にわたって治療・手術のために渡米を繰り返した。 1990年代半ば、性同一性障害の当事者、研究者、支援者らを対象としたミニコミ誌『FTM日本』を創刊。 2000年頃より、戸籍の性別変更を求める運動の先頭に立ち、その結果、国会にて性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(性同一性障害者特例法)が成立。2004年に同法が施行されたのに伴い、戸籍の性別変更の申し立てを行い、法的にも男性として新たな人生のスタートを切った。 欧米に遅れること30年とも言われる、日本の性同一性障害者に対する医療・行政のあり方に、一石を投じたという意味で虎井の功績は大きいが、その一方で、虎井の言動は性同一性障害を抱える当事者の多様性への配慮に欠けるという批判もある。虎井の生き方が全ての性同一性障害の当事者に当てはまるわけではないのだが、性同一性障害者は差別などを恐れるために社会の表舞台に立つことを嫌う傾向があるため、結果的に虎井が性同一性障害のステレオタイプとして捉えられがちである。 テレビドラマ「3年B組金八先生」の第6シリーズに登場する鶴本直(演:上戸彩)は、虎井がモデルになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「虎井まさ衛」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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