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虫送り(むしおくり)とは日本の伝統行事のひとつ。農作物の害虫を駆逐し、その年の豊作を祈願する目的で行われる。 春から夏にかけての頃(おもに初夏)、夜間たいまつをたいて行う。また、藁人形をつくって悪霊にかたどり、害虫をくくりつけて、鉦や太鼓をたたきながら行列して村境にいき、川などに流すことが行われるところもある。地域によっては七夕の行事と関連をもって行われる。 「平家物語」に斎藤実盛が討たれる際、乗っていた馬が稲の切り株につまずいたところを討ち取られたために、実盛が稲を食い荒らす害虫(稲虫)になったとの言い伝えがある。そのため、稲虫(特にウンカ)は実盛虫とも呼ばれ、虫送りのことを実盛送り(または実盛祭)ともいう。(『角川俳句大歳時記』夏) 農薬が普及するまで全国各地で見られたが、現在は火事の危険などから行われなくなったところが多い。 ==関連項目== *埼玉県秩父郡皆野町…門平の虫送り、立沢の虫送り *神奈川県横浜市都筑区川和町…川和の虫送り *新潟県三条市(旧下田村)…下田の虫送り *愛媛県西予市城川町…実盛送り *三重県四日市市富田地域 *香川県小豆島 - 土庄町肥土山と小豆島町中山。後者は2005年以降行われていなかったが、映画「八日目の蝉」の撮影で2010年に再現され、2011年にはそれを受けて再開された。 *滋賀県蒲生郡竜王町 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「虫送り」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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