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蛤刃(はまぐりば)とは刃物の断面形状のひとつ。 刃の断面が刃先から峰に向かってなだらかな曲線になっていることをいう。 あたかも蛤の貝殻のような断面であることから、この名がある。また、木彫用の鑿などで、(まさに蛤のように)刃先を弧に研いだものもいう。その場合は「鎌倉刃」ともいう。 強度を保つため刃先を鈍角に研がなければならない場合でも、断面がカーブを描いているため対象物との摩擦を軽減でき、また棟側が比較的薄いため対象物が刀身に貼り付きにくく、深く喰い込ませることができる。ただし、平らに研がれた刃よりも刃先は鈍角になるため、切れ味そのものは薄い刃より鈍くなる傾向にある。 対極となるものにブレードの側面を凹状に削ったホローグラインドがある。 諸刃(=両刃。刃の両側から角度がついている刃物。断面が「V」字状の刃を指す。)の刃物に多いが、片刃のものでもそのように研ぐことがある。 鉈や斧、日本刀などの刃の厚い物に多いが、薄手の包丁・鋏などにも施されることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蛤刃」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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