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エビ(海老・蝦・魵)は、節足動物門・甲殻亜門・軟甲綱・十脚目(エビ目)のうち、カニ下目(短尾類)とヤドカリ下目(異尾類)以外の全ての種の総称である。すなわち、かつての長尾類(長尾亜目 )にあたる。現在、長尾亜目という分類群は廃止されており、学術的な分類ではなく便宜上の区分である。 十脚目(エビ目)から、カニ・ヤドカリという腹部が特殊化した2つの系統を除いた残りの側系統であり、単系統ではない。この定義では、ザリガニもエビに含まれる。 == 名称 == 和語の「えび」は、元々は葡萄、あるいはその色のことだった。葡萄の色に似ていることから蝦・海老のことを「えび」と呼ぶようになった。現在でも「葡萄色」と書いて「えびいろ」とも読む。漢字表記の「海老」や「蛯」の字は曲がった腰と長い髭を老人に見立てたものである〔フリーランス雑学ライダーズ編『あて字のおもしろ雑学』 p.50 1988年 永岡書店〕。漢字表記の「鰕」や「蝦」の字は中国でもエビを意味する漢字である〔。 漢字表記について一部では、「イセエビなどの海底を歩行する大型のエビ類を「海老」、「螧」または「蛯」、サクラエビなどの海中を泳ぐ小型のエビを「蝦」、「魵」または「鰕」と表記する」と言われているが、実際にはそこまで厳格に区別しているわけではない。 英語における呼称は大きさにより分けられており、イセエビ程度のサイズで (ロブスター)、クルマエビ程度で (プローン)、小さなエビは (シュリンプ)と呼ばれる。 なお、カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビ、ヨコエビ、シャコ、オキアミ、カブトガニなどは、名前に「エビ」とついていたり、姿形がエビと類似しているが、エビ目ではない。形態の類似はもっぱら、十脚目の中で原始的な形態を残しているエビと、共有原始形質が共通しているにすぎない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エビ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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