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シラミ(虱<蝨>)は、昆虫綱咀顎目シラミ亜目 (Anoplura) に属する昆虫の総称。全種が血液や体液を吸う寄生生物である。かつてはシラミ目(裸尾目、学名は同じAnoplura)ともされた。 広義には、咀顎目のうち寄生性のものの総称。シラミ亜目のほかに、主に体毛や羽毛を咀嚼するハジラミ類が含まれる(これらはかつてPhthiraptera(=シラミ目) とされており便宜上現在でも使われるが、多系統であり正式な分類群ではない)。咀顎目にはほかに、寄生性でないチャタテムシがいる。 また咀顎目以外にも、外部寄生する小動物や動物に付着する生物に「〜ジラミ」の名がつくものがいる (トコジラミ(カメムシ目)、ウオジラミ(甲殻綱鰓尾目)、クジラジラミ(甲殻綱端脚目)、ヤブジラミ(植物のセリ科)など)。 以下では、シラミ亜目について述べる。 == 系統と分類 == 現在世界中で約1000種が知られ、多くの未知種があると考えられている。ハジラミ類より分化したと考えられるが、化石上の証拠はない (シラミはハジラミ類同様外部寄生虫として哺乳類の被毛の中で生活するが、ハジラミ類と異なり鳥類からはまったく知られていない)。 このうち人間に寄生するシラミは、ヒトジラミ(アタマジラミ ''Pediculus humanus humanus'' とコロモジラミ ''Pediculus humanus corporis'' の2亜種がある)とケジラミ ''Phthirus pubis''の2種 である。これらは汎世界種(コスモポリタン)で、人類に寄生している種は全世界で同じこれらの種である。〔『THE SUCKING LICE OF NORTH AMERICA』(THE PENNSYLVANIA STATE UNIVERSITY PRESS) ISBN 0271003952〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シラミ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sucking louse 」があります。 スポンサード リンク
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