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蟾酥(せんそ)とは生薬のひとつ。アジアヒキガエルやヘリグロヒキガエルの耳腺分泌物を集め乾燥させたもの。ややツヤのある赤褐色から黒褐色で、上面が凸レンズ状にふくれ、下面が凹んだ円盤状に成型され、中央に穴をあけ麻紐を通し、5個ほどを1連として吊るしていることが多かった。 日本薬局方では毒薬とされている。常用量は1日2~5mg、極量は1日15mg。 味は、はじめは苦く刺激性があり、後に持続性の麻痺感を生ずる。臭いは無い。皮膚、粘膜などと長く接触すると、痛みをおぼえ、発泡する。 薬理作用は、強心作用、血圧降下作用、冠血管拡張作用、胃液分泌抑制作用、局所麻痺作用、抗炎症作用等がある。主成分は強心性ステロイドでブファリン、レジブフォゲニン、シノブファギン、ブフォタリン等、またインドール塩基のセロトニン等を含む。 == 利用 == 強心剤として使われる生薬にジギタリスがあるが、それに比べ蓄積性が無いという利点がある。また、牛黄が上薬に分類されているのに対し蟾酥は下薬に分類されている。 蟾酥を用いた和漢薬には六神丸などがある。 民間薬で傷薬として用いられる「蝦蟇の油」は実際は動物の脂肪から取った油、もしくは植物のガマの油であったとされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蟾酥」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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