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血を吸うカメラ[ちをすうかめら]
『血を吸うカメラ』(ちをすうカメラ、原題:''Peeping Tom'')は、イギリスのホラー映画兼サイコスリラー映画。本作をカルト映画に分類する向きもある〔『カルトムービー 本当に面白い日本映画 1981→2013』桂千穂(2014年4月、メディアックス、ISBN 978-4862014726)、『映画秘宝EX 映画の必修科目10 仰天カルトムービー100 PART2』(2014年9月、洋泉社、ISBN 978-4800304919)など。〕。公開は1960年。監督は『赤い靴』、『ホフマン物語』で知られるマイケル・パウエル。 本作品はしばしば、ほぼ同時期に発表された映画『サイコ』と比較される。『サイコ』が「殺害される人間の恐怖」を表現しているのに対し、血を吸うカメラでは「殺戮を行う側の心理」を惜しげもなく表現している。また、この作品は人間の目から見たカメラ視点が特徴である。 性的・暴力的な内容から、公開当時はメディアや評論家から酷評を浴び、イギリスを代表する映画作家の一人ともみられていたパウエルの名声は失墜した。パウエルはこの映画の後はほとんど映画を撮ることができないまま死去した。しかし後年になって再評価の声が高まり、本作は米国を代表する国際ニュース誌『TIME』が発表したホラー映画の歴代ベスト25に入っている 。 ==ストーリー==
マーク・ルイスは映画撮影所のカメラマンを努める一方、ヌード写真の撮影を副業としていた。彼は幼いころのトラウマが原因で、“覗くこと”でしか性的欲求を満たせない歪んだ性癖を具有していた。その悪癖はどんどん加速し、“覗くこと”から“撮る”“見る”“見られる”という快楽追求へと昇華していき、ついには死の間際の表情を撮影することを望むようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「血を吸うカメラ」の詳細全文を読む
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