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血液製剤(けつえきせいざい)は、ヒトの血液を原料として製造される医薬品の総称。後述の理由から特定生物由来製品となっており、使用の際にはインフォームド・コンセント(とくに投与することによってのリスク)やカルテの20年間保存などが義務付けられている。 == 概要 == 血液製剤は主にこの三種類に分かれられる。 ; 全血製剤 : 全ての血液を含む製剤。保存法によって新鮮血液と保存血液に分けられる。かつては様々な治療に用いられていたが、血液成分製剤や血漿分画製剤の進歩によって、現在では怪我による大量出血などに利用は限られている。一般的に言われている「輸血」をさす。 ; 血液成分製剤 : 全血から遠心分離によって血液の成分を物理的に分離したもの。赤血球、血漿、血小板など。いわゆる「成分輸血」。血漿はそのまま投与することもあるが、もっぱら下記の血漿分画製剤の原料に利用。 ; 血漿分画製剤 : 全血を遠心分離によって水分を分離して濃縮し、「コーンの冷エタノール分画法」などの化学的処理によって有用なタンパク質を分離したもの。アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤、その他。タンパク製剤ともいわれる。 これらのうち、血漿分画製剤をとくに血液製剤と呼ぶ事が多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「血液製剤」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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