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血球貪食症候群 : ウィキペディア日本語版
血球貪食症候群[けっきゅうどんしょくしょうこうぐん]
血球貪食症候群(Hemophagocytic syndrome; HPS,欧米ではHemophagocytic lymphohistiocytosis; HLHなど、国際的に統一の呼び名はまだない)は、医学の発達に伴って明らかとなってきた疾患のひとつで、本来人間をまもるべきマクロファージ好中球といった免疫細胞が暴走し、自らの血球(とくに血小板)を食べてしまう病気である。小児で先に報告されたが、成人に起こることは現在ではわかっている。きわめて重篤な致死的疾患である。突然健常者におこることもある。
==病型==

===一次性(遺伝性)===

*家族性血球貪食症候群(familial hemophagocytic lymphohistiocytosis; FHL)
 *常染色体劣性遺伝による。血球貪食症候群を唯一の表現型として発症する。Perforin、syntaxin11、Munc13-4、Munc18-2などが原因遺伝子として報告されているが、遺伝子が特定されていないものもある。

*X連鎖リンパ増殖性疾患(Duncan病、X-linked lymphoproliferative disorder; XLP)
 *伴性遺伝による。EBウイルスに対する異常な免疫応答を特徴とする。
*白子症を伴う免疫不全症候群
 *2型Griscelli症候群(Griscelli syndrome, type 2; GS II)
  *常染色体劣性遺伝による。
 *Chediak-Higashi症候群(Chédiak-Higashi syndrome; CHS)
  *常染色体劣性遺伝による。白子症と血球貪食症候群の発症、並びに細胞内巨大顆粒の存在を特徴とする。
 *2型Hermansky-Pudlak症候群(Hermansky-Pudlak syndrome, type 2; HPS II)
  *常染色体劣性遺伝による。白子症と血小板機能障害による出血傾向を特徴とする。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「血球貪食症候群」の詳細全文を読む



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