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血管内リンパ腫 : ウィキペディア日本語版
血管内大細胞型B細胞性リンパ腫[けっかんないだいさいぼうがた]

血管内大細胞型B細胞性リンパ腫 (けっかんないだいさいぼうがたBさいぼうせいリンパしゅ、intravascular large B cell lymphoma: IVLBL)は、節外性大細胞型リンパ腫細胞が血管内(特に毛細血管内)に選択的に認めるものを指す。
== 歴史 ==
この疾患は1959年、オーストリアの皮膚科医が皮膚生検で血管内に著明な腫瘍細胞の浸潤を認めた31歳女性の症例を報告した〔Pfleger VL and Tappeiner J. Zur Kenntnis der systemisierten Endotheliomatose der cutanen Blutgefäße (Reticuloendotheliose?). Hautarzt 1959; 10:363–369.〕ことに始まる。当時は血管内皮細胞由来の腫瘍と考えられていた。
1980年代中頃に、本態は悪性リンパ腫であり、ほとんどはB細胞性腫瘍であることが明らかにされた。
2001年のWHO分類第3版ではびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の亜型とされていた〔Gatter KC and Warnke RA. World Health Organization: Pathology and Genetics of Tumors of Heamatopoietic and Lymphoid Tissues. Intravascular large B-cell lymphoma. 2001;In Jaffe ES, Harris NL, Stein H, Vardiman JW (Eds.). Lyon, France IARC Press177–178.〕が、2008年に改訂された第4版〔Swerdlow SH, et. al WHO classification of Tumours of Haematpietic and Lymphoid Tissue. IRAC Press, Lyon, 2008〕では、独立した疾患分類となっている。
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