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僧伽(そうぎゃ、saMgha、サンガ)は、仏教で具足戒を正しく保つ出家修行者(比丘・比丘尼)らによって構成される僧団のこと。「衆」(しゅ)、「和合衆」(わごうしゅ)とも漢訳される。 元々の意味は「集団」「集会」などであり、釈迦の時代の古代インドでは、自治組織をもつ同業者組合や、貴族による共和政体などもサンガと呼んだ〔『仏教かく始まりき』 宮元啓一 春秋社 p87〕。 略して僧と呼び、仏・法・僧の三宝の一つとして尊重され、帰依の対象となっている。僧は仏陀の教えを実行し、その教えの真実であることを世間に示し、あわせて弟子を教育し、教法を次代に伝える役割を担う。 == 歴史 == === 初期仏教 === 初期の僧伽の成立経緯については、パーリ仏典律蔵の『大品』(マハーヴァッガ)等に記されている。 釈迦が菩提樹の下で悟りに至った後、しばらくして鹿野苑に赴き、かつての修行仲間だった五比丘に最初の説法を行った(初転法輪)。彼らは悟りを得て仏道に帰依し、釈迦を含めた計6名による最初期の僧伽が成立した。更に、ヴァーラーナシーにて、長者の息子ヤサ、その友人4人、更に友人50人が出家者(比丘)として加わり、僧伽は計61名になった。 僧伽の比丘達はそれぞれ各地に散らばって説教を行ったため、元々は釈迦のみによって出家儀式が行われたが、その権限が各比丘に賦与されるようになった。これがやがて、「比丘5人以上で一組」から成る「現前僧伽」(現前サンガ)と呼ばれる、個別で動く小規模の僧伽群となった。更に、それらを束ねる統一組織として、「四方僧伽」(四方サンガ)が形成されるに至った。これを常住僧伽となし、僧伽の土地や精舎(しょうじゃ)、什物(じゅうもつ)などは四方僧伽の所有とした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「僧伽」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sangha 」があります。 スポンサード リンク
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