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行人坂(ぎょうにんざか)は目黒区下目黒と品川区上大崎にまたがる坂である。急な勾配や江戸時代の明和の大火の火元になった大円寺、結婚式場などで知られる目黒雅叙園があることで知られる。江戸時代には江戸と目黒を結ぶ交通の要衝でもあり、富士見の名所としても知られ、また、明和の大火ばかりでなく八百屋お七の恋人とされる吉三の墓もあり江戸の大火に縁のある坂でもある。 ==概要== 行人坂は、坂上の一部を品川区上大崎として、坂の大部分は目黒区下目黒1丁目を東西に貫く150mほどの長さの平均勾配が約15.6%になる急峻な坂で〔品川区ホームページによる行人坂の説明 〕、坂はJR目黒駅西口の三井住友銀行目黒支店と同事務センターの間を坂上として始まり、西に向かった坂を左手に大円寺、目黒雅叙園を見ながら下りきると目黒川にかかる太鼓橋 に至る〔道家(2001)。385-386頁。〕。 江戸時代には江戸と目黒不動や目黒大鳥神社、碑文谷円融寺などへの参詣や目黒の農産物を江戸に運ぶ交通の要衝でもあり、行人坂の名の由来は17世紀前半寛永のころに出羽三山の一つ湯殿山の行者の大海法印が大日如来の堂を建て、大円寺の元を開き坂を開いた。以来、行者が多く住み、そのため行人坂と言われるようになったと伝えられている〔目黒区教育委員会(2007)。161頁。〕〔朝倉(2007)。110-116頁〕〔目黒区ホームページによる行人坂の説明 〕〔山本 (1992)。67頁〕 行人坂は坂の頂上からおおむね西南西に急勾配で下るため江戸時代には坂上からは富士山がよく見える富士見の名所として富士見茶屋が置かれ、『江戸名所図会』にも坂の全景と富士見茶屋、太鼓橋の三つが描かれている〔〔〔川田(1990)134-139頁。〕。 行人坂に面する名所や有名な会社としては、明和の大火や五百羅漢で知られる大円寺・目黒雅叙園・太鼓橋・ホリプロ本社などがあり〔〔JTBパブリッシング(2012)。111頁。〕、すぐ近傍には行人坂教会やトンカツの老舗「とんき」などがある。 急峻な坂であり、自動車は上りの一方通行となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「行人坂」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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