翻訳と辞書
Words near each other
・ 行間を詰める
・ 行間穴
・ 行阿
・ 行阿仮名遣
・ 行階段形
・ 行雲流水
・ 行革
・ 行革110番
・ 行革担当大臣
・ 行革法
行順寺
・ 行頭
・ 行願寺
・ 行馬
・ 行鳥
・ 衍
・ 衍字
・ 衍文
・ 衍聖公
・ 衎


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

行順寺 : ウィキペディア日本語版
行順寺[ぎょうじゅんじ]

行順寺ぎょうじゅんじ)は、三重県いなべ市北勢町南中津原にある真宗大谷派(東本願寺)の古刹。正しくは蓮華山(れんげさん)二階堂行順寺。本尊阿弥陀如来蓮如の御旧跡寺院で、北伊勢の浄土真宗の中心寺院。現在の本堂は延享2年(1745年)の再建。毎年4月下旬に蓮如忌が勤められ、宝物を開帳し、多くの参詣人で賑う。同市北勢町其原及び北勢町麻生田に二カ寺の道場(支坊)を持つ。
現在の住職は、仏教学者の田代俊孝(第十八世)である。作家の連城三紀彦は住職に師事し、衆徒(所属僧)になっていたが、2013年10月に亡くなった。
==歴史==
創建は、平安時代天長4年(827年)、高野山の末寺で当時は真言宗。兵火により焼失後、室町時代文安五年(1448年)に中興開基の刑部坊空賢と弟子の正玄坊が本願寺蓮如に帰依し、阿弥陀如来尊形一軸を拝領し浄土真宗となる。宝徳元年(1449年)蓮如が三河をへて北国へ行く途中、近江より竜ヶ岳を越えて来寺し、四日間逗留。そのとき蓮如が染筆した六字名号「虎尾(斑)の名号」を襲蔵し、毎年、蓮如忌に開帳する(『蓮如上人御隠棲実記』・『蓮如上人御隠棲伝記』・『御絵伝差図』以上『大系真宗史料』2007年(法蔵館)所収、北勢町『北勢町史』2000年、750項。参照)。
寺宝として、親鸞聖人木像、蓮如上人筆六字名号、実如上人筆の六字名号と御文、教如上人筆十字字名号等を所蔵する(北勢町史)。
蓮如の子、実如や弟子の空善などの編集による『蓮如上人御一代聞書』、宝暦年間に慧忍によって著わされた『御文来意鈔』などにも「伊勢の空賢」についての記述がある。もともと二階堂氏は代々伊勢益田荘の地頭であり、その子孫の刑部つまり空賢が中津原に屋敷を構え、仏門に入って行順寺の寺祖になったと伝える(『尊卑分脈』『三重縣史料』)。
創建時は今よりやや北方にあり、元寺跡にある「刑部井戸」、幕末期に桑名藩の役人に追われた無宿人が、かくまってもらった恩返しに掘った「報恩水道」、蓮華谷の「蓮如上人腰掛の石」、「袈裟懸けの松」などは今もある。住職が本山や桑名藩へ正式に参勤するときは、本格、半格と称して三十二人人、または十六人の伴を従え行列を組んだ。そのときに用いた大名籠や法被、奴の道具などは今も残っている。桑名藩主とは「往来御免」が認められており、籠に乗ったまま、よけるだけで通行できた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「行順寺」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.