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術中迅速診断 : ウィキペディア日本語版
術中迅速病理診断[じゅつちゅうじんそくびょうりしんだん]
術中迅速病理診断(じゅつちゅうじんそくびょうりしんだん)とは、外科手術や内視鏡手術時に行われる病理診断。術中病理診断。手術中の限られた時間内に病変部の性質、たとえば腫瘍良性悪性かなどを決めたり、転移や病変部の取り残しがないかになどついて調べる。

==解説==
手術中に診断したい病変部分をメスなどで切り取って採取し迅速病理標本を作製する。採取された材料を液体窒素で凍結し、組織凍結ミクロトームで数ミクロンの厚さに膜状に薄く切り、プレパラートに貼り付け染色したものが迅速病理標本である。凍結標本の代わりに細胞診標本(術中迅速細胞診標本)を作成することもある。
病理医が顕微鏡で観察して病理診断を行う。しかし応急的な標本であるため、通常のパラフィン包埋の工程を経て作った病理標本よりは診断しにくく、迅速病理診断とパラフィン標本での病理診断に差異がありうる。絶対的医行為であり高い技能が要求される特殊な病理診断である。術中迅速病理検査ということもあるが、正しくは術中迅速病理診断
術中採取された腹水や腹膜を擦って得られた細胞診検体を用いる場合は術中迅速細胞診断と呼ばれる。たとえば胃がんの腹膜転移を手術中に診断することができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「術中迅速病理診断」の詳細全文を読む



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