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街宣右翼[がいせんうよく]
街宣右翼(がいせんうよく)とは、主に街宣車を使って政治的主張を流布する活動をしている日本に存在する右翼の総称。警察用語では「行動右翼」とされ、右翼団体とは一定程度区別して呼称される。一般的に、黒塗りの大型車両に国旗の日章旗や事実上は国章の十六八重菊や政治的スローガンを描き、軍歌などを大音量で流しながら政治的主張を行う右翼団体の総称として認識されている。暴力団傘下にある団体も多数存在し(社会運動標榜ゴロ)、在日韓国・朝鮮人や被差別部落出身者が含まれていることもある〔2006年10月19日東京・外国特派員協会での講演にてビデオニュース・ドッドコム 〕。 == 右翼と街宣活動 == 警察庁は、昭和35年(1960年)の安保闘争による共産主義革命への危機感を背景に行動右翼団体が誕生したとしている〔右翼(警察庁) ">国内外の情勢に敏感に反応した右翼(警察庁) 〕(任侠系の所謂「反共抜刀隊」である)。同庁は、平成11年(1999年)の調査で、街宣活動を行っている右翼は約900団体約1万人とみなしている。『知恵蔵』平成2年(1990年)版には約50団体2万2000人とあるという。ただし、右翼の看板を掲げているだけで実際に活動をしていない暴力団の存在や所在不明な右翼団体、1人で複数の団体を名乗ったり逆に1人で複数の団体に加盟したりで、公安当局が右翼の正確な数字を把握していないとの指摘がある。さらに当局は一度右翼として記録したら、右翼活動をやめても資料から抹消されないことも指摘されている。 街宣車で街宣活動を始めた右翼の元祖は、戦前には国会議員も務めた大日本愛国党総裁の赤尾敏とされている。 民族派右翼団体「一水会」の代表を務めた鈴木邦男は、右翼なら必ず街宣車を持ち、街宣活動を行なうとしている。右翼団体数の900団体はほぼ街宣車の数と一致する。なお、旧来の古典的な反共保守の維新政党・新風や、財界系の日本会議なども街宣活動を行なっている。 一口に「右翼団体」と言っても数多の組織が存在し、そのすべてが「極端な愛国思想」、「暴力団の隠れ蓑」等であると一括りにはできない。街宣右翼の主張は千差万別であり、中露はもちろんアメリカとの安保体制すらも一切認めないという極端な孤立主義から、過去の侵略を反省し、中韓両国との友好が重要であるという主張まで数多く存在するが、街宣する際のスタイル自体にはあまり違いは見られず共通している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「街宣右翼」の詳細全文を読む
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