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衛星デジタル音楽放送[えいせいでじたるおんがくほうそう]
衛星デジタル音楽放送株式会社(えいせいデジタルおんがくほうそう、英文社名:''Satellite Digital Audio Broadcasting Co., Ltd.'' 略称:SDAB)は、かつて存在した日本の放送事業者・委託放送事業者。 == 概要 == 1984年にキー局を母体としない民族資本で創業した日本初のBS民放局であるJSB日本衛星放送(現:WOWOW)は、当初からゆり3号aに割り当てられたBSアナログ3chのBモード(PCM独立音声)を使用したデジタルラジオ放送を目論んでいた。しかしマスメディア集中排除原則により衛星ラジオ放送局の所有が不可能であったため、「音楽関係者が中心となって衛星ラジオを放送しよう」と名乗りを上げた芸能事務所マザーエンタープライズ社長(当時)の福田信と、三井物産で衛星放送事業の新規参入を担当していた田中聡が中心となり、JSBとは独立した衛星ラジオ放送局として1990年4月2日に設立した〔『追跡、放送デジタル化:(6)音楽専門チャンネルの限界 事業構造に課題残す』日本工業新聞 1998年9月4日〕。グランドマザー・ミュージックビジョン(マザーエンタープライズ系の音楽出版社)、福武書店(現:ベネッセコーポレーション)、伊藤忠商事、三井物産、J-WAVE、日本音楽制作者連盟加盟の芸能プロダクション、レコード会社ら非映像メディア企業と、日本衛星放送が出資した。 1991年3月30日、BS3ch-BモードをJSBから借用して「セント・ギガ(St.GIGA)」というチャンネル名で、世界初の衛星放送によるデジタルラジオ放送局を開局(AモードはWOWOW(BSアナログ)テレビ放送)。J-WAVE出身の横井宏・桶谷裕治らが番組構成を担当した。 同年9月1日、WOWOWの受信環境(BSチューナー・JSBデコーダー)を有する世帯を対象に月600円を徴収する有料放送を開始。同年10月1日に放送衛星が後継機のゆり3号bとなった関係でBS5ch-Bモードに変更された。料金収入は著しく低調でCMを放送せず広告収入が無かったことから、1992年には初期投資とトランスポンダ使用料などで40億円以上の累積債務を抱え債務超過となり、福田・J-WAVEらが増資を行うも、抜本的な収支改善には至らない危機的状況に早くも陥っていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「衛星デジタル音楽放送」の詳細全文を読む
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