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表象[ひょうしょう] 表象(ひょうしょう、、)は、一般には、知覚したイメージを記憶に保ち、再び心のうちに表れた作用をいう(イメージそのものを含めて呼ぶこともある)が、元来は「なにか(に代わって)他のことを指す」という意味である〔フランシスコ・ヴァレラ『知恵の樹』ちくま書房。またMitchell, W. 1995, "Representation", in F Lentricchia & T McLaughlin (eds), Critical Terms for Literary Study, University of Chicago Press.〕。類義語に、記号、イメージ、シンボル(象徴)〔下記「翻訳語としての表象」節参照〕がある。 == 語義 ==
=== 翻訳語としての表象 === 「表象」は翻訳語であり、その原語は希:phantasia、、、、など様々であるが、近年は英語・フランス語などでのrepresentation、またドイツ語の Vorstellung の訳語として認知されている〔『コンサイス20世紀思想辞典』三省堂〕。 研究者によっては、用法は異なることもあり、一意的に確定しているわけではない。例えば、現在symbolは「象徴」と訳されるが、かつて「表象」と翻訳されたこともある。アーサー・シモンズの「''The Symbolist Movement in Literature''」は、現在では山形和美訳など複数の訳書で、「象徴主義の文学運動」と訳されるが、大正2年の岩野泡鳴訳では「表象派の文學運動」として表題は翻訳されていた。このような混乱は他の哲学用語系統の翻訳語と同様に、問題としてある。なお現在でも、国語事典には、symbolismは象徴主義・表象主義の2つを並記している〔大辞林、三省堂、1989〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「表象」の詳細全文を読む
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