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表面伝導型電子放出素子ディスプレイ : ウィキペディア日本語版
表面伝導型電子放出素子ディスプレイ[ひょうめん でんどうがた でんし ほうしゅつ そし でぃすぷれい]

表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(ひょうめん でんどうがた でんし ほうしゅつ そし ディスプレイ、SED:)とは電界放出ディスプレイ(FED)の一種である。
==概要==
電界放出ディスプレイ(FED)はブラウン管(CRT)と異なり各画素毎に電子放出部を持つ。通常のFEDではマイクロティップと呼ばれる先端を尖らせた電極とゲート電極との電位差によりマイクロティップ先端から電子を取り出す。これに対しSEDでは超微粒子膜により作ったナノオーダーのスリット間に電圧をかけトンネル効果により電子を放出させる。そのため通常のFEDより低電圧で電子を取り出すことが可能である。放出された電子が蛍光体に衝突し蛍光を発することで画素を点灯させる。薄型で大型、また自発光でインパルス型と原理的にはCRTと同じであるため動画性能や暗部の階調表現力は液晶よりも良いと言われている。液晶ディスプレイでは120Hz駆動化などの改良が進んでいるが、ms単位の液晶分子運動とµs単位の蛍光体を比較すれば当面動画性能の点では逆転されることはない。
蛍光体の部分は既存のCRTの技術がそのまま利用できるため、低コスト化を期待するむきもある。が、そのためにCRTを超える色域をそのままでは実現できない欠点が生まれている。これはバックライトのLED化、レーザー化によりさらに色域を拡張できる液晶ディスプレイや画素型プロジェクターに色域という画質の一要因で劣ることになる。長いCRT時代の改良を経たあとであるため、これ以上の蛍光体の改良は容易ではないが色域の拡大という市場の要請があれば不可能ではない。
欠点としてはCRT同様の焼きつきがある。CRTでは電子放出部が画面全体で単一であるため劣化ムラが無く焼きつき原因が蛍光体の劣化ムラのみであったが、FEDでは画素ごとの電子放出部の劣化ムラも焼きつきの原因となり得る。
薄膜部分は印刷技術を応用して作ることができるため、大量生産にも向いていると主張されることがある。液晶や有機EL電子ペーパーにも印刷技術を応用して作られている部品がありコストダウンには有効な手法であることが分かる。
一方、真空保持が必要なためフレキシブルディスプレイの実現は困難である。
また、他方式のビデオ出力用ディスプレイと同様に反射型液晶や電子ペーパーに見られるメモリー性を利用した書換時以外無電力静止画表示(一度画像を表示すれば電力を切っても同一画像が保持される)には不向きである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「表面伝導型電子放出素子ディスプレイ」の詳細全文を読む



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