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袂雀 : ウィキペディア日本語版
夜雀[よすずめ]
夜雀(よすずめ)は、高知県幡多郡田ノ口村(現・黒潮町)、、富山村〔(現・中村市)、安芸郡北川村〔、愛媛県南宇和郡和歌山県東牟婁郡本宮町(現・田辺市)などに伝わる妖怪
== 概要 ==
名前が示すようにスズメのように「チッ、チッ、チッ」と鳴き声をあげながら夜に現れる妖怪で、山道を歩いている人の前後について来るという〔。
田ノ口村では、夜雀に憑かれるのは不吉とされる〔。富山村ではこれを除けるの呪文として「チッチッチと鳴く鳥は、シナギの棒が恋しいか、恋しくばパンと一撃ち」または「チッチッチと鳴く鳥を、はよ吹き給え、伊勢の神風」などと唱えると良いという〔。また、迂闊にこれをつかまえると夜盲症を患ってしまうという。
安芸郡北川村では鳥ではなく黒いチョウのようなものといい、「チャッ、チャッ」と鳴きながら懐の中やの中に入ってくるので、騒々しくて歩くに歩けなくなってしまうが、気を静めると自然と消えてしまうという。愛媛でも同様にの一種とされ、山犬の出る前触れとして、道を歩けないほどに飛んで来るという〔。
和歌山の本宮町でも、暗い山道で姿を見せずに「チチチ……」と泣きながら、どこまでもついて来るものといわれる〔。また和歌山では、高知の伝承とは逆に不吉なものではなく、夜雀が憑いている間はオオカミが山の魔物から守ってくれる証ともいわれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「夜雀」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Yosuzume 」があります。



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