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裸の王様 : ウィキペディア日本語版
裸の王様[はだかのおうさま]

裸の王様」(はだかのおうさま 発音 )は、デンマーク童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン童話。アンデルセンの代表作の1つ。1837年発表。が原題であり、日本語に直訳すると「皇帝の新しい服」となる。ドイツ語版 も英語版 も題名はデンマーク語の直訳である。
フアン・マヌエルの『()』Ejemplo XXXIIのスペインの古い伝承をアンデルセンが翻案したものである。物語の大枠は変わっていないが、元の話では王様が裸であると指摘するのは子供ではなく黒人であった。
== あらすじ ==

ある国に、新しい服が大好きな、おしゃれな王様がいた。ある日、お城に二人組の男が、仕立て屋という触れ込みでやってきた。彼らは何と、馬鹿の目には見えない、不思議な布地でできた衣装をつくることができるという。王様は大喜びで、大金を払い、彼らに新しい衣装を注文した。
彼らはお城の一室を借り、さっそく仕事にかかる。王さまが役人を視察にやると、仕立て屋たちが忙しく縫ったり切ったりしている「バカには見えない布地」とやらは役人の目にはまったく見えず、彼らは手になにも持っていないように見える。役人はたいへん困惑するが、王さまには自分には布地が見えなかったと言えず「仕事は順調に進んでおります」と報告することにした。
その後、視察にいった家来はみな「仕事は順調です」と報告する。最後に王さまがじきじき仕事場に行くと「バカには見えない布地」は、王様の目にもさっぱり見えない。王さまはうろたえるが、家来たちには見えた布が自分に見えないとは言えず、布地の出来栄えを大声で賞賛し、周囲の家来も調子を合わせて衣装を褒める。
いよいよ、王さまの新しい衣装は完成した。王様はお披露目のパレードを開催することにし、見えてもいない衣装を身にまとい、大通りを行進する。集まった国民も馬鹿と思われるのをはばかり、歓呼して衣装を誉めそやす。
その中で、沿道にいた一人の小さな子供が、「王様は裸だ! 王様は裸だよ! 」と叫び、群衆はざわめいた。「裸か?」「裸じゃないのか?」
ざわめきは広がり、ついに皆が「裸だ!」「王さまは、はだかだ」と叫びだすなか、王さまのパレードは続くのだった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「裸の王様」の詳細全文を読む



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