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製鉄所(せいてつじょ・せいてつしょ)とは、製鉄を行い鉄鋼製品を作る一連の設備がまとまって存在する工場のことである。 本稿では、その中でも日本の鉄鋼業の主流である、鉄鉱石から鉄を取り出すところから最終製品の製造までを一つの敷地内で行う(間接製鋼法による)銑鋼一貫製鉄所を取り上げる。 日本における事実上の銑鋼一貫製鉄所は、新日鐵住金7(室蘭・鹿島・君津・和歌山・名古屋・八幡・大分)、JFEスチール4(千葉、京浜、倉敷、福山)、神戸製鋼所2(神戸・加古川)、日新製鋼1(呉)の14か所である(2015年現在)。 日本初の銑鋼一貫製鉄所としては一般的に北九州の官営八幡製鐵所(1901年(明治34年)操業開始)が挙げられるが、操業当初には生産が不安定で、開始の翌年から2年間稼動が停止(1904年まで)されている。一方、民間では岩手県の釜石鉱山田中製鉄所(1887年(明治20年)創業)が1903年(明治36年)より銑鋼一貫製鉄所となって稼動しているので、こちらの方が時期的に早い。 == 製鉄所の立地 == 製鉄業は広大な敷地に加え、多様な設備・大量の用役(水やエネルギーなど)が不可欠な、典型的な装置産業である。特に、現在主流である銑鋼一貫製鉄所ではその傾向が強い。このため、製鉄所の建設に当たって、その立地条件は製鉄所の命運を左右しかねないもっとも重要な要素の一つである。 製鉄所に必要とされる立地条件は、一般に次のような項目と考えられている。 # 巨大な設備を支えることができる、安定して強固な地盤であること。 # 豊富な水利が確保できること。 # 原料や製品の入出荷に対応できる水深の深い良港がある、あるいは建築できること。 # できるだけ風水害が少なく、安定した気候であること。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「製鉄所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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