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複動式機関(ふくどうしききかん)は、レシプロエンジンの一形式でシリンダーの上部と下部に内燃機関の場合は燃焼室を備え、蒸気機関の場合は膨張室を備える。片側が膨張する時に片方は圧縮または掃気される。これは主に船舶や蒸気機関車等の蒸気機関(外燃機関)で使用される。ディーゼル機関のような内燃機関でも一部で使用されたが一般的ではない。 大半のレシプロ式内燃機関ではピストンの片方のみを押す単動式である。 シリンダー内の2個のピストンが燃焼室を共有する対向ピストン機関と一部は似ている。 == 蒸気機関 == 蒸気機関は通常は複動式だが、初期の大気圧機関やビームエンジンでは単動式だった。それらはしばしばそれらの力を梁を介して伝達する場合、戻るように一方向に力をかける必要があった。 これらは鉱山で揚水等に使用され、1方向のみで使用されたので単動式の設計は長年にわたり使用された。ジェームズ・ワットが出力軸から回転力を取り出せるように回転式ビームエンジンの開発を試みた時に複動式が検討された。 単気筒のエンジンで複動式は円滑な出力が得られる。高圧機関〔現在の基準では圧力がおよそ30 psi (2 bar)では低圧に属するがワットのエンジンと比較した場合でのみ高圧である。〕としてリチャード・トレビシックによって開発された蒸気機関は複動式で後年の大半の蒸気機関に継承された。 後年のいくつかの高速蒸気機関は新設計の単動式だった。クロスヘッドはピストンの一部になり 〔このは現在の内燃機関と似ている〕もはやピストンロッドは備えない。これは内燃機関でピストンロッドと機密を避ける事でより効率的なクランクケース潤滑を企図した理由と似ている。〔高速化に伴う慣性質量の低減も企図したと考えられる。〕 小型の機種と玩具では単動式が上述の理由により採用されるが同様に製造経費を低減する企図もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「複動式機関」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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