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イベント処理は、発生した事象(イベント)に関する情報(データ)のストリームを追跡して分析(処理)し、何らかの結論を得る手法である。 複合イベント処理(CEP)は、複数のソースからのデータを組み合わせ、より複雑な状況を示唆するイベントやパターンを推論するイベント処理である。複合イベント処理のゴールは、意味のあるイベント(例えば何らかの機会または脅威)を明らかにして、 できるだけ速やかに対処することである。 これらのイベントは営業の引き合いや受注、お客様からの問い合わせ電話など、組織のさまざまな層で発生している。また、それらはニュース記事 やテキストメッセージ、SNSへの投稿、株式市況、交通情報、天気予報やその他の種類のデータかもしれない。 イベントは測定値が時刻や温度その他の、あらかじめ定義されていたしきい値を超えた「状態の変化」として定義されることもある。CEPは組織にリアルタイムでパターンを分析する新たな手法を与え、ビジネスサイドがITとサービス部門とのより良いコミニュケーションを実現するとアナリストは提唱している。 イベントとして利用可能な膨大な情報はイベントクラウドという名称で参照されることがある。 ==概念== 入力される数千ものイベントの中で、例えば監視システムは次のような三つの情報を同じソースから受け取るかもしれない。 # 教会の鐘が鳴っている。 # タキシードを着た男性と流れるような白いドレスを身にまとった女性が現れる。 # 米粒が空に撒かれる。 これらのイベントから、監視システムは「結婚式」とい複合イベントを推論する。鐘、結婚式の盛装をした男女、空に撒かれる米粒などにCEPの技法を適用し、分析したりほかのイベントとの相関をとることで、複合イベントの発見を手助けする。〔D. Luckham, "The Power of Events: An Introduction to Complex Event Processing in Distributed Enterprise Systems", Addison-Wesley, 2002.〕 CEPは次のような技術に依存している。〔O. Etzion and P. Niblett, "Event Processing in Action", Manning Publications, 2010.〕 * イベントのパターン検知 * イベント抽出 * イベントフィルタリング * イベントの集約と変換 * イベント階層のモデル化 * イベント間の関連の検知(例えば因果関係、メンバーシップ、タイミングなど) * イベント駆動処理の抽象化 CEPの商用アプリケーションは、株式のアルゴリズム取引、〔Complex Event Processing for Trading , FIXGlobal, June 2011〕 クレジットカード不正使用検知、ビジネスアクティビティモニタリング、セキュリティモニタリングなど幅広い業界で使われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「複合イベント処理」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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