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たすき(襷、手繦)は、主に和服において、袖や袂が邪魔にならないようにたくし上げる為の紐や布地を指す。通常、肩から脇にかけて通し、斜め十字に交差させて使用するが、輪状にして片方の肩から腰にかけて斜めに垂らして用いる方法もある。交差させて使用した場合を綾襷(あやだすき)と言う。「襷」という漢字は国字である。 == 歴史 == 現代において襷は日常的な実用品となっているが、古代は神事の装飾品であった。 群馬県で出土した巫女の人物埴輪では、「意須比」と呼ばれる前合せの衣服に帯を締め、 襷をかけている姿となっている〔東京国立博物館 『埴輪「腰かける巫女」』2012年7月22日閲覧〕。加えて、日本神話では天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋に隠れた際、踊ったと記されており、これらの巫女が着用した例は襷を掛ける者の穢れを除く、物忌みの意味があったとされている〔『世界大百科事典 第2版』「たすき」2006年 平凡社〕。 古代の襷の材料は様々で、日蔭蔓(ひかげかずら)・木綿(ゆう)・ガマ (蒲) など植物性の類から、勾玉や管玉などを通した「玉襷(たまだすき)」があった〔。玉襷は襷の美称の言葉でもあるが、玉類を利用した襷にも用いる言葉である〔。 平安時代でも、神社では神を祀る時には木綿襷(ゆうだすき・楮の樹皮を用いたもの)をかけ神事に臨み、聖なる行事の装飾品として用いた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「たすき」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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