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西ドイツ国鉄VT11.5型気動車 : ウィキペディア日本語版
西ドイツ国鉄VT11.5型気動車[にしどいつこくてつ]

西ドイツ国鉄VT11.5型気動車(にしドイツこくてつVT11.5がたきどうしゃ、''DB-Baureihe VT 11.5'')は、ドイツ連邦鉄道(西ドイツ国鉄、現・ドイツ鉄道)が1957年に製造した特急旅客用気動車である。
1957年に西ドイツを含む西ヨーロッパ各国でTEEが運行開始されるのにあたり、西ドイツ国鉄がTEE用として製造した気動車である。
1968年1月1日に実施された車両称号改正により動力車は601型となり、さらにのちに一部がガスタービン動車の602型に改造され、1990年まで使用された。
== 車両構造 ==
ドイツでは第二次世界大戦前にフリーゲンダー・ハンブルガー(SVT877)やその量産型などの特急用気動車が製造されており、戦後の西ドイツでもVT08.5型などの気動車が新造されていた。VT11.5型はこうした経験に基づいて設計されたが、特に1938年に試作された137 155編成(クルッケンベルク高速気動車)や1953年に2編成のみ製造されたVT10.5型から影響を受けている。仕様はTEEとしての共通規格(TEEの構想を参照)に従ったものである。
通常は両端の動力車2両と中間の食堂車1両、バー車1両、座席車1両、コンパートメント車2両による7両固定編成を組んだが、中間車を増車し10両編成で運行することや、10両編成2本を連結して20両編成で運行することも可能であった。
各車の連結部の貫通幌は全断面式のもので、車両下部はボディーマウント構造となっている。連結器はシャルフェンベルク式密着連結器である。
全車とも1等車であり、7両編成で運転する際の定員は122名、編成重量は230 t 、編成長は130 m である。中間車は全車とも車体長は17.4 m と、ヨーロッパの車両としては短い。空調装置を備えており、窓は固定窓となっている。車体塗色は赤色地に窓周りがベージュ色のツートンカラーである。

File:TEE im DB Museum Nürnberg.jpg | ニュルンベルク交通博物館に保存されている車両
File:601 Verkehrsmuseum Nuernberg 11092010 side view.JPG | 601型側面。“TRANS EUROP EXPRESS”のロゴが復元されている


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「西ドイツ国鉄VT11.5型気動車」の詳細全文を読む



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