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西宮事件[にしのみやじけん]
西宮事件(にしのみやじけん)とは、部落解放同盟兵庫県連合会が1973年に兵庫県西宮市で起こした暴力事件である〔兵庫人権問題研究所編「今、あらためて八鹿髙校事件の真実を世に問う : 一般社団法人兵庫人権問題研究所開所40周年記念 : 「八鹿高校事件」40周年」(兵庫人権問題研究所, 2014)pp.170-171〕。西宮市役所占拠事件〔杉之原寿一『部落問題の解決: 国民融合の視点から』p.85〕、西宮市役所不法占拠事件〔中西義雄『部落解放への新しい流れ』p.84〕とも呼ばれる。 == 概要 == 兵庫県における部落解放運動は、戦後長らく統一組織を持たなかった〔。しかし、尼崎市の今北支部、西宮市の芦原支部、神戸市の番町支部、宝塚市の米谷支部ならびに西蔵人支部が部落解放同盟兵庫県支部連絡協議会を結成し、この協議会が1973年5月に部落解放同盟中央本部と直結することになった〔。 1973年、自民党県政のもとで部落解放同盟兵庫県連合会が誕生し、窓口一本化を求めて同年9月中旬から西宮市庁舎を約200日間にわたり占拠、市の幹部を監禁暴行した〔。大量の外人部隊も投入されたが、60年綱領の立場をもつ芦原支部らの抵抗で最終的に窓口一本化は実現しなかった〔。 このとき但馬からの動員に加わっていたのが部落解放同盟兵庫県連合会沢支部長のMであった〔。Mは西宮事件を通じて暴力糾弾を学び、その成果を南但馬で実践した〔第075回国会 法務委員会 第11号 昭和五十年三月十二日(水曜日) 〕。それが元津事件と八鹿高校事件であった〔。
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