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西尾 正(にしお ただし、本名同じ、1907年(明治40年)12月12日 - 1949年(昭和24年)3月10日)は日本の探偵小説家。作品はすべて短編で、怪奇的な作品を多く発表した。代表作に「骸骨」「海蛇」「青い鴉」など。 ==経歴== 1907年(明治40年)12月12日、東京府東京市本郷区(現・東京都文京区)に、亀の子束子の製造で知られる西尾商店の一族として生まれた。 慶應義塾大学経済学部に進学し、卒業後の1934年(昭和9年)、雑誌『ぷろふいる』に「陳情書」を発表しデビュー。ただし、同作は発表直後に発禁になっている。 その後も『ぷろふいる』『新青年』などの雑誌に、コンスタントに短編を発表し続けた。太平洋戦争中は沈黙、戦後には執筆を再開している。 米国のパルプ・マガジンに取材した異色作なども発表している。1947年(昭和22年)雑誌「真珠」11・12月合併号に掲載した「墓場」は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト作「ランドルフ・カーターの陳述」に着想を得た作品であり、やや変則的な形ではあるもののラヴクラフト作品が初めて日本語化されたものである〔2015年現在、詳細は東雅夫編著『クトゥルー神話事典 第3版』学研M文庫または『西尾正探偵小説選2』論創社を参照〕。 この他A・W・カプファー "幻想の薬" (The Phantom Drug)を下敷きにした「幻想の魔薬」、W・F・ハーヴィー"炎天" (August Heat)を元にした「八月の狂気」がある。 1949年(昭和24年)3月10日、結核のため鎌倉で死去。41歳。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西尾正」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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