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西川流[にしかわりゅう]
西川流(にしかわりゅう)は、日本舞踊における流派のひとつ。日本舞踊における五大流派の一に数えられる。 興りの時期については元禄時代、あるいは1700年頃とされ、日本舞踊の流派の中では最も古い。流派を興した初代西川仙蔵は能の囃子方から歌舞伎の鳴物師となった人物であり、その後に振付師として西川流を興す。その門弟であった二代目は「扇蔵」と名を改め、江戸三座の振付師として活躍。『関の扉』などの代表作を出した。 以後、宗家家元は代々「西川扇蔵」を名乗り、『勧進帳』等を振付し名人と称された四代目など、代々名作の振付を担当した。その後一時勢力が衰えたものの、現在の宗家家元である10世扇蔵が再興。10世扇蔵は1999年に人間国宝に選ばれた。 扇蔵を家元とする宗家の他にも、複数の分派がある。1841年には西川仁蔵が名古屋に移り、初代西川鯉三郎を名乗り『名古屋西川流』を創流。名古屋に強固な地盤を築いた。他に名古屋を拠点とする赤堀流、工藤流、内田流や、新舞踊の一派である芝流も、名古屋西川流の高弟によって創られた流派である。また1983年に西川右近が家元を継ぐと、1985年には姉の西川左近が名古屋西川流から独立し、東京で『西川流鯉風派』を創流した。ほか1916年には西川喜洲による『正派西川流』が、1955年には西川仲丸改め新西川仲丸による『新西川流』がそれぞれ創流されている。 4代扇蔵の弟子である西川芳次郎、西川国助も独立し、芳次郎は後に花柳壽輔と改名して花柳流を創流。国助は七々扇流を立てるなど、西川流は複数の流派の源となっている。 == 脚注 ==
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