翻訳と辞書
Words near each other
・ 西新町駅
・ 西新町駅 (福岡県)
・ 西新発田駅
・ 西新発田高等学校
・ 西新駅
・ 西新駅 (国鉄)
・ 西方
・ 西方 (指宿市)
・ 西方いも
・ 西方が岳
西方の人
・ 西方の音
・ 西方ギリシア文字
・ 西方ギリシャ文字
・ 西方ラテン世界
・ 西方ヶ岳
・ 西方中学校
・ 西方仁也
・ 西方典礼
・ 西方凌


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

西方の人 : ウィキペディア日本語版
西方の人[せいほうのひと]

西方の人』(せいほうのひと、さいほうのひと)は、芥川龍之介エッセイ。1927年8月、雑誌『改造』に初出。1927年7月10日に書き上げられ、「続」と銘打たれた『続西方の人』(『改造』1927年9月)は、自殺前夜に脱稿された。読み方には「せいほうのひと」、「さいほうのひと」の両説がある。
芥川が自裁を前にしてクリストの一生を自身の一生となぞらえ、あるいは対置しながら描いたものとされる。新約聖書福音書、特にマタイ福音書をベースに、項目を拾い出し、37の短い章が立てられている。「西方の人」が語られる時は、必然的に「作者の死」と深く関わってくる。「作者の自画像=クリスト」なのか、あるいは「クリストと作者の距離」があるのかという議論が繰り返されてきた。芥川の作品の中でも特に論評が多い作品である〔『芥川龍之介必携』学燈社 1981年〕。
又、作品の末尾に描かれるクリストの最後を表現した「折れた梯子」が、「天上から地上へ登る」と形容されている事から、生への希求が表現されていると主張する一派が生まれた。「地上から天上へ登る」の誤記ではないかとする人たちとの論争は、平行線のまま解消されていない。最近は当時の言説全体からの位置づけなどが課題になっている。
==脚注==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「西方の人」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.